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 明窓 :  本物の文化遺産の魅力
 江戸後期の大名茶人で、松江藩7代藩主・松平不昧は、われわれにとっては古里の殿様だが、県外でその知名度の高さや美意識への評価に触れる機会が多い▼東京で勤務していたころ、上野の東京国立博物館で、不昧が収集した茶道美術コレクション「雲州蔵帳」に含まれていた品々に出合った。中国墨跡は6点が国宝で、酒仙を描いた「李白吟行図」(重要文化財)など、名品の数々が審美眼の確かさを物語る▼同館の陶磁室長だった矢部良明さんの言葉が印象に残る。不昧は美術研究という分野に最初に取り組んだ人物であり、優れた茶道具をそろえて実際に用いることにより、室町時代からの究極の茶道美学を追体験したと位置付けていた▼奥出雲観光文化協会が4月末から日本遺産に認定された「出雲國たたら風土記」の魅力を伝えるツアーを始める。興味深いのが、松江藩の鉄師を務めた櫻井家住宅(奥出雲町上阿井)で設けられる茶席だ▼不昧が初めて櫻井家を訪れた1803年、櫻井家は殿様を迎えるためにわざわざ滝をしつらえた庭園と「上の間」を造った。粋なもてなしに喜んだ不昧が滝を「岩浪(がんろう)」と名付けた書が伝わる▼庭園を鑑賞した後、「上の間」の隣座敷で抹茶を味わう。外貨を獲得し松江藩の財政を支えたたたらの力や、茶の湯を通じた不昧と櫻井家当主の交流といった歴史が立ち上るようだ。不昧が身を置いた同じ空間で体感できるのは、奥出雲に本物の文化遺産が脈々と受け継がれている魅力にほかならない。(道)

('17/04/16 無断転載禁止)

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