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 医療トピックス : (16)睡眠時無呼吸症候群 シーパップ治療広がる

 睡眠時、断続的に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」が増えている。快適な眠りが阻害されることは生活の質が低下するばかりでなく、強い眠気が重大な事故を引き起こす要因にもなりかねない。睡眠時に呼吸が止まらないようコントロールする呼吸支援装置「シーパップ」(CPAP)が効果的とされ、医療機関でも治療に使うケースが増えている。

 7時間の睡眠時間のうち、10秒以上の無呼吸状態が30回以上あることが睡眠時無呼吸症候群の定義。肥満や加齢などが原因として挙げられるほか、日本人はあごが小さいなどといった、骨格的な要因も関係すると考えられている。

 シーパップを使う前には、無呼吸症候群であるかどうかの診断と状態把握が必要だ。睡眠時の状態を調べる睡眠時ポリグラフ検査では、小さな電極センサーを頭や鼻、あご、胸、足などに付け、寝ている間の呼吸や心拍、血中の酸素濃度を示す酸素飽和度などを一晩中連続して計測、シーパップ適用の可否を決める。

 シーパップは鼻マスクを通して継続的に空気圧をかけ、上気道がふさがっている部分を押し広げることで無呼吸状態を改善する。空気圧は人によって快適な圧力が異なるため、耳鼻咽喉(いんこう)科や呼吸器内科など専門医の診断が不可欠だ。価格は1台30万−40万円程度。病院で「睡眠時無呼吸症候群」と診断されると、保険適用となり、月5000円程度で借りることができる。

 シーパップのほかにもダイエットで肥満を解消したり、マウスピースのような歯科装置(スプリント)の使用、肥大しているへんとう腺などを取り除く耳鼻咽喉科的手術も方法だが、治療に積極的に取り入れている松江赤十字病院(松江市母衣町)の徳安宏和・呼吸器内科副部長(36)は「シーパップはあくまで対症療法だが総合的に考えると最も有効。酸素飽和度も上がるため体にもいい」と指摘する。

 同病院では2003年4月からシーパップを治療に使用。これまでに100人近くが使っており、大半が「翌日の眠気がほとんどなくなった」などと話し、無呼吸状態で低下した酸素飽和度もほぼ正常値(95%以上)に戻るケースが多いという。

 徳安副部長は「低酸素状態が続けば、将来的に心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因にもなりかねない。毎晩使わないといけないことや、鼻マスクをして空気圧がかかるため慣れるまでに一定の時間は必要だが、快適な睡眠を取り戻すために試してみる価値はある」としている。
空気圧をかけて無呼吸状態を改善する「シーパップ」
睡眠時ポリグラフ検査

('05/04/13 無断転載禁止)

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