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  • 見えないヒロイン

    2019年5月11日

     心理学やカウンセリング用語に「共依存」というのがある。お互いに依存し合う関係であり、あけすけに言えばもたれ合い。気鋭の社会学者の大澤真幸氏がベストセラーとなっている著書「社会学史」で紹介している▼ア

  • 病魔が憎い

    2019年5月10日

     電話にはタイミングというものがある。相手は向こうで何をしているか分からない。電話取材の際、時間帯によってはひんしゅくを買ったり、すんなり話が通らなくなったりしたことが何度もある▼約20年前の話。おと

  • 核合意崩壊の危機/米、イラン包括交渉を

    2019年5月10日

     米国とイランの対立がエスカレートする一方だ。軍事的な緊張も徐々に高まっている。日本は欧州とともに危機回避策を練り、両国に根深い対立の解決策を見つけるよう説得できないか。 今回の危機は昨年5月にトラン

  • 人に優しい車社会に

    2019年5月9日

     市街地を走る車はスピードが出せないようになっていればいいのに-。何の落ち度もない歩行者が、暴走する車の犠牲になる事故が起こるたびに、そんなことを思うが、暴論だろうか▼ただ、道を歩けばビュンビュンと通

  • 即位礼と憲法/異論と真摯に向き合え

    2019年5月9日

     天皇陛下は大型連休中の4日、一般参賀で国民と対面された。参賀者は14万人余り。祝賀ムードが広がる中、即位に伴う儀式や行事は年末まで続く。そのうち、10月に皇居・宮殿に外国使節や駐日大使、三権の長ら内

  • 東京五輪準備/ボランティア数再検討を

    2019年5月8日

     東京五輪の競技日程が発表になり、チケット購入の申し込み受け付けが9日から始まる。比較的手頃な価格のものも数多く用意された。五輪への関心は高い。海外からの旅行者の多くは日本を安全で安心と受け止めている

  • 京に挑んだ出雲の絵師

    2019年5月8日

     今にもふすまの中から出てきそうな水墨の龍(りゅう)や、鮮麗な色彩と緻密な描写による孔雀(くじゃく)図。同じ絵師の仕事かと思うほど、幅広く優れた作品群に引き込まれる。島根県立美術館で開かれている企画展

  • 成年後見制度/中核機関の整備を急げ

    2019年5月7日

     認知症や知的障害などで判断力が十分ではない人を支援する成年後見制度を巡り最高裁は、本人の財産から後見人に支払われる報酬の算定方法を見直すよう促す通知を全国の家庭裁判所に出した。現在は家裁が財産額に応

  • 真っ赤な国語辞典

    2019年5月7日

     先日、足を運んだ書店で真っ赤な装丁の辞書を見つけた。三省堂国語辞典「広島東洋カープ仕様」。「鉄人」を引くと、赤字で「衣笠祥雄の愛称」とあるなど往年の名選手の名前が随所に登場。新旧問わずカープファンに

  • 巨大IT企業規制/バランス取れた対応を

    2019年5月5日

     「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT企業に対する政府の規制強化案がまとまった。契約条件の開示を義務付け、違反企業への行政指導を可能にする法律の整備が柱だ。具体策を今夏に策定する成長戦略に盛り込む

  • きらきらしていますか?

    2019年5月5日

     「柱のきずは おととしの-」と歌う童謡の「背くらべ」。わが家の柱にも子どもたちの身長と、測った年月日を鉛筆で記した跡が残っている。あごを引かせて三角定規を頭に当てた▼子どもの平均身長は、この童謡が作

  • 妻の機嫌

    2019年5月4日

     大田市出身で人工知能(AI)コンサルタントの西原中也氏(41)は僧侶の資格を持つ。実家は三瓶山近くにある大銀杏(いちょう)で知られる浄善寺。室町時代から続く浄土真宗の古刹(こさつ)で「将来住職を継ぐ

  • 強制不妊救済法/被害者との溝を埋めよ

    2019年5月4日

     1948年から96年まであった旧優生保護法の下で、知的障害などを理由に不妊手術を施された人たちに「反省とおわび」を表し、1人当たり320万円の一時金を支給する救済法が参院本会議で成立した。一時金支給

  • 安保法制4年目/議論なき拡大でいいか

    2019年5月3日

     集団的自衛権の行使や他国軍への後方支援拡大などを盛り込んだ安全保障関連法は2016年3月の施行から3年を超え、4年目に入った。 4月下旬からは同法で新設した任務に基づき、エジプト・シナイ半島でイスラ

  • 「知見」と「知憲」

    2019年5月3日

     「知見」は仏教由来の言葉とされ「正しい認識」との意味を持つ。ありのままに物事を見つめて、真実を捉える「如実知見」の教えは、フェイクニュースが飛び交う現代社会において最も必要かもしれない▼今は「知憲」

  • 国民に寄り添う天皇陛下

    2019年5月2日

     「支えてくれた国民に、心から感謝します」-。天皇を退位された上皇さまのお言葉を聞き、心の大きさに感じ入った。国民に寄り添って象徴の役目を果たされる姿に、和まされた国民は多いはず。こちらこそ頭が下がる

  • 即位と皇室の課題/危機感を持って議論を

    2019年5月2日

     天皇陛下は1日、代替わりに伴う重要儀式で初めての国事行為となる「剣璽(けんじ)等承継の儀」に臨まれた。皇位のしるしとされる剣や璽(じ)(勾玉(まがたま))などを受け継ぎ、続いて「即位後朝見(ちょうけ

  • 2A時代と修復社会

    2019年5月1日

     今年2度目の元日を迎えた感覚を抱いた人も多いのではないか。新元号の令和が幕を開けた。天皇崩御で喪に服す中で改元した平成と異なり、退位に伴う新天皇即位の祝賀ムードが広がるからだろう。令和はどんな時代に

  • 令和の幕開け/共生と構想力が試される

    2019年5月1日

     「令和」が始まった。平和で希望を抱ける未来をどう描いていくのか。気持ちを新たにさせる時代の区切りは、私たち一人一人が足元を見つめ直す機会でもある。 経験したことのない少子高齢化と人口減少が押し寄せる

  • 平成最後の日

    2019年4月30日

     「平成」最後の一日を迎えた。30年余り続いた平成という時代を、身の周りの変化で振り返ると、生活様式や世相の移り変わりがうかがえる。やはり30年一世代なのだろう▼この時代に、多くの家庭に広まったのが洗

  • 「平成流」に幕/新天皇の模索が始まる

    2019年4月30日

     天皇陛下は30日、皇居・宮殿「松の間」で「退位礼正殿(せいでん)の儀」に臨まれる。三権の長や閣僚らを前に在位中最後となる「お言葉」を述べる。皇太子ご夫妻も出席されるこの儀式で、1989年1月7日に現

  • 平成回顧(ネット社会)/幅広い理解得る努力を

    2019年4月29日

     1995(平成7)年に「ウィンドウズ95」が発売され、インターネットのブームに火が付いた。ただ当時のサービスはホームページや掲示板くらいで、97年のネット利用者は1155万人。それがブログや会員制交

  • 定説破り

    2019年4月29日

     経済学の教科書を開くと、家計と企業は貯蓄と投資を通じて結び付いていると説かれる。家計の預金を銀行が集めて企業に貸し出し、そのオカネを使って投資すれば経済が成長する。経済全体で見れば家計が貸し手、企業

  • 求められる「関係人口」戦略/「90万の県民」も夢ではない

    2019年4月28日

    島根県教育魅力化特命官 岩本 悠 昨今、地域づくりの界隈(かいわい)で「関係人口」という言葉を聴くことが多くなった。私が委員をさせて頂いている国の次期地方創生総合戦略の策定に関する検討会でも「関係人口

  • 日米首脳会談/自由貿易の原則を貫け

    2019年4月28日

     ワシントンで行われた日米首脳会談で、トランプ大統領は安倍晋三首相に農産物の関税撤廃、引き下げを要求し、貿易交渉の早期合意に意欲を示す一方、北朝鮮問題では非核化の実現に向けて日米の連携を確認した。貿易

  • 幸せの尺度

    2019年4月28日

     「あなたは今、幸せですか」と問われて「はい」と自信を持って答えられるだろうか。「幸せ」と感じるかどうかは、人それぞれの価値観や置かれた状況で決まる。財布に1万円入っていて「幸せ」な人もいれば「足りな

  • 認知症

    2019年4月27日

     「認知症の人と家族の会」という全国組織は、かつては名称を「呆(ぼ)け老人をかかえる家族の会」と言った。「呆け老人」というむき出しの言葉に驚き、支部の事務局があり活動も活発だった出雲市で、取材中に「な

  • ロ朝首脳会談/非核化交渉が複雑化する

    2019年4月27日

     北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長がロシアのプーチン大統領と初の首脳会談を行った。会談後の記者会見でプーチン大統領は、北朝鮮が主張する段階的非核化や、それに伴う北朝鮮の「安全と主権に対

  • 山陰が生んだ板ワカメ

    2019年4月26日

     おやつ、おつまみとして何の気なしに食べてきた板ワカメ。山陰両県特産だとは恥ずかしながら知らなかった。地元でも山陰独特の商品との認識が乏しく、両県外では存在自体があまり知られていない。そんな隠れた名物

  • 平成回顧(国際情勢)/平和と共生へかじを

    2019年4月26日

     平成時代は西暦で1989年1月から今年4月末まで30年余り。この間、国際社会はどう変化したのか。東西冷戦が終わり、雪解けに向かうかに見えたが、昨年来の米中貿易摩擦は「新冷戦」ともいわれ、ウクライナを

  • イラン産原油禁輸/理不尽さに異を唱えよ

    2019年4月25日

     トランプ米政権は日本を含む全ての国にイラン産原油の輸入停止を要求した。違反した国や企業には米政府が経済制裁を科す構えだ。 原油収入はイラン経済の生命線で、イランは猛反発している。原油市場は急伸の兆し

  • 「一」つ助けて「幸」せに

    2019年4月25日

     <10連休 預け先無し 金も無し>。オリックスが発表した、働きながら子育てする男女の日常をつづった「働くパパママ川柳」の大賞作品だ。4月末からの10連休で保育園が長期休みになることの大変さをユーモラ

  • スリランカ連続爆破テロ/解明と再発防止へ協力を

    2019年4月24日

     内戦を10年前に終わらせ、復興へ歩みを進めるスリランカで、キリスト教会や高級ホテルを標的にした爆破が相次ぎ、日本人を含む多数の死傷者が出た。非道極まりない暴力で、断固非難する。近年は大規模テロとは縁

  • 釣り銭の行方

    2019年4月24日

     誰の落語だったかは失念したが、あるけちな男が買い物をし代金を払おうとして小銭がなかった。仕方なく1万円札で支払ったが、お釣りに間違いがないか何度も確認した後、ようやく納得したのかその場を立ち去った。

  • 俯瞰するだけでは…

    2019年4月23日

     村民1万人が全て年収250万円台で暮らす村があった。村長が大胆な施策を進め、年収1億円の人が100人誕生した。残り9900人はそのままだった。この施策をどう評価するか▼数字の上では村全体の収入は40

  • 衆院補選で自民2敗/民意を厳しく受け止めよ

    2019年4月23日

     参院選の前哨戦となる衆院大阪12区と沖縄3区の補欠選挙は、いずれも自民公認の新人が敗れる結果となった。大阪12区は日本維新の会の新人が、沖縄3区は野党各党が支援した無所属新人がともに初当選を果たした

  • 平成回顧(地方自治)/住民本位の再認識を

    2019年4月22日

     平成がスタートした1989年1月、竹下登政権は「ふるさと創生」を掲げていた。市町村に一律1億円が配られ、その使途を巡って知恵と力量が試された。後に地方自治体が自立を強いられることを見越していたかのよ

  • いも殿さま

    2019年4月22日

     書店で見つけて、面白くて一気に読んだ。映画化された「超高速!参勤交代」の原作者で、小説家の土橋章宏さんの最新刊「いも殿さま」。主人公は江戸時代石見銀山領の第19代代官を務めた井戸平左衛門正明。凶作の

  • 「世間という学校」と道徳教育/「因果応報」も選択肢

    2019年4月21日

    ふるさと島根定住財団顧問  藤原 義光 「思いは見えないけれど、思いやりは誰にでも見える。心は誰にも見えないけれど、心づかいは見える」(宮沢章二「行為の意」) これは、東北大震災直後にテレビで繰り返し

  • 子育ての街

    2019年4月21日

     来年夏の東京五輪・パラリンピックを前にした国立競技場や渋谷駅周辺の変わりように比べると、山陰では、目に見える形で街をつくり変えている現場は少ない。その分、地域を盛り上げようという志が感じられる空間に

  • 平成回顧(災害)/予防的な視点で対策を

    2019年4月21日

     防災に携わる人の間では「災害が進化する」と表現することがある。平成の時代は震度7の巨大な地震が相次いだ上に、その被害像、あぶりだす問題点は社会の変化に伴って多様化した。1923年の関東大震災を教訓に

  • 平成回顧(経済)/長期停滞を教訓に

    2019年4月20日

     平成の30年間、日本経済は荒波に翻弄(ほんろう)され続けた。世界第2の経済大国の座は中国に明け渡し、1989(平成元)年に世界の約15%に達していた国内総生産(GDP)は2017年には約6%まで後退

  • 頑張った分だけ報われる社会に

    2019年4月20日

     「頑張っても、それが公正に報われない社会があなたたちを待っています」。先週あった東大の入学式で社会学者でもある上野千鶴子名誉教授が新入生に贈った祝辞の一節だ▼人生の門出を祝うには辛辣(しんらつ)な言

  • 平成回顧(政治)/「議論」を取り戻したい

    2019年4月19日

     リクルート事件が政界を揺るがす中で平成が幕を開けた。それから30年。衆院への小選挙区制導入や政党助成制度の創設などの「政治改革」によって、この国の政治の風景は一変した。長期政権を謳歌(おうか)してき

  • 銀河のかなたとの対話

    2019年4月19日

     SF映画が大好きだ。特に気に入っているのが宇宙を舞台にした「インターステラー」。異常気象で危機に陥った地球を救うため、宇宙飛行士チームが別の銀河を目指す。壮大なスケールの物語に、見るたび心が躍る▼2

  • 消費増税に牽制球

    2019年4月18日

     島根県の恒松制治元知事は経済学者だったが、財政学に関する著書も多い。知事を辞めた後、あるシンポジウムで日本が多額の借金を抱えていることについて聞かれ「政府の借金は、国民の右のポケットから左のポケット

  • 日米貿易交渉/着地点が展望できない

    2019年4月18日

     日米貿易交渉の初協議は対象範囲を確定できずに終了した。土台となる部分で合意できなかったことは、厳しい交渉を予感させる。 当面は先行して取り組む物品関税で実務協議が進むかもしれないが、物品関税に絞り込

  • 平成最後の保守分裂

    2019年4月17日

     気付けば春が来ていた。桜をじっくり見る余裕もなかった。今週日曜日、久しぶりに携帯電話が鳴らなかった。事後企画を含め、現場の記者とともに向き合った島根県知事選が終わったことを実感した▼44年ぶりの保守

  • 島根大義務教育学校の意義/地域のモデル的存在に

    2019年4月17日

     島根大付属小学校(松江市大輪町)と隣接する付属中学校(同市菅田町)を統合した、九年制の「島根大付属義務教育学校」が今春、開校した。弾力的な教育課程が組めることが利点で、国立大付属学校の義務教育学校化

  • 山陰の景気に陰り/就業環境の改善を

    2019年4月16日

     山陰両県の景気に陰りが差している。中国経済の減速などで製造業の景況感が悪化、それを裏付けるように、両県が先月発表した直近今年1月の鉱工業生産指数は前月比マイナスとなり、山陰の景気が転換点を迎えた可能

  • 公共の電波

    2019年4月16日

     車での移動が多く、その間はAMラジオを聴いている。各番組にメッセージを寄せるリスナーは突出して島根県民の割合が高いと感じる。全国ネットで頻繁に投稿が紹介されるのは、ラジオの聴取率が高いためか、秘めた

  • 間違いだらけの「小さな拠点」/連結・循環・共進化で未来形へ

    2019年4月15日

    持続可能な地域社会 総合研究所所長 藤山 浩 全国の中山間地域で「小さな拠点」づくりが展開されている。筆者は、2000年代初頭から基礎的な生活圏への複合拠点である「郷の駅」の整備構想を唱え、国の「小さ

  • 教員よりユーチューバー

    2019年4月15日

     新元号発表に統一地方選と、いつにも増して慌ただしい年度初めだったが、気付けば新学期もスタート。真新しいランドセルを背に小学校へ通う新入生のほほ笑ましい姿を見掛ける。ピカピカの1年生はどんな夢を持って

  • 10連休対策/休み方改革の契機に

    2019年4月15日

     27日から10日間連続の休みという人も多いだろう。病気の治療はどうするのか、ごみの収集車は来るのかなど心配もある。まずは地元の自治体から医療の提供体制など必要な情報を集め確認しておきたい。 この10

  • F35墜落事故/原因の徹底究明が必要だ

    2019年4月13日

     青森県沖の太平洋上で航空自衛隊三沢基地(同県三沢市)の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが訓練中に墜落した事故は、一歩間違えば「防空の要」が住民を巻き込みかねない危険性を露呈した。F35Aは日本の防衛を担

  • 忌み言葉

    2019年4月13日

     結婚披露宴の余興で「浪曲子守唄」を歌った伝説を持つ先輩がいた。1960年代の演歌で「逃げた女房にゃ未練はないが~」と歌いだす。同席していないので、その場の雰囲気までは分からないが、反応に困った出席者

  • 桜田五輪相更迭/任命責任が問われる

    2019年4月12日

     東日本大震災の被災地を地盤とする自民党衆院議員のパーティーで議員を「復興以上に大事」と発言した桜田義孝五輪相が安倍晋三首相から事実上、更迭された。安倍内閣が最重要課題と位置づける被災地の復興を軽視す

  • 賃上げ改革

    2019年4月12日

     こいつぁ春から景気がいいわぇーと歌舞伎役者なら大見えを切るに違いない。メガバンクの三菱UFJ銀行が、春闘で労働組合が要求した2倍の1%のベースアップ(ベア)回答をしたかと思えばカジュアル衣料のユニク

  • 季節感取り戻そう

    2019年4月11日

     ♪明かりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花…。桃の節句・ひな祭りの歌。童謡「うれしいひなまつり」の歌い始めだ。月遅れの節句からでも1週間も過ぎているのに季節外れな、と思った人もおられ

  • 小学校教科書検定/教員への支援が大事だ

    2019年4月11日

     来春から小学校で使う教科書の検定結果が公表された。ページ数が増え、大判の教科書が多くなる。約10年ぶりに改定された学習指導要領を反映して、「学びの質」も変わる。急速に変化する社会に対応できる子どもを

  • 令和になじむ

    2019年4月10日

     万葉集を典拠にした新元号「令和」は、中国の書物を基にしたこれまでと異なり、初めて日本の古典から引いてきた。安倍晋三首相は会見で胸を張ったが、肝心の万葉集の記述は、中国の詩文選集「文選」を参考にしてい

  • 働き方改革関連法施行/長時間労働を見直そう

    2019年4月10日

     働き方改革関連法が施行された。青天井だった時間外労働(残業)に初めて罰則付きの上限規制を導入。年休のうち最低でも5日取得させることが企業の義務となった。 少子化で若者が減っており、介護を抱える人や子

  • 大阪ダブル選/合意形成の努力怠るな

    2019年4月9日

     統一地方選前半戦で注目された大阪府知事と大阪市長の入れ替わりダブル選は、大阪維新の会が制し、二つのトップの座を守った。府議選でも単独過半数を獲得し、看板政策の都構想の実現へ弾みをつけた格好だ。 しか

  • 安心か信頼か

    2019年4月9日

     島根県民も伝統的な「安心社会」から一歩踏み出し「信頼社会」に活路を求めたのだろうか。保守分裂で注目された同県の知事選の結果だ。県内勤務の経験がある元官僚とはいえ、県外出身の知事は公選になってから初め

  • ノーサイドの精神

    2019年4月8日

     試合終了を意味するラグビー用語「ノーサイド」。試合が終われば自陣も敵陣もなくなり、互いに健闘をたたえ合うという意味が込められている▼日本では、競技が伝わった1899年以降、この精神が継承されてきた。

  • 両県新知事に望む/生き残りへ連携強化を

    2019年4月8日

     統一地方選の島根、鳥取両県知事選がきのう、投開票され、島根は無所属新人の丸山達也氏、鳥取は無所属現職で4選を目指した平井伸治氏がそれぞれ当選を果たした。両県とも人口減少対策を筆頭に重い課題が山積して

  • 技能実習制度/廃止含め抜本策検討を

    2019年4月7日

     外国人就労を拡大する新制度で、新たな在留資格「特定技能1号」の取得を目指す外国人向けに受け入れ業種別の日本語・技能試験が国内外で始まる。今月中旬からフィリピンで介護、東京や大阪などで宿泊、外食と続く

  • 出雲を愛した歴史学者

    2019年4月7日

     突然の訃報に驚いた。古代出雲研究で知られる歴史学者の関和彦さん(東京都八王子市)が亡くなった。人懐っこい笑顔が忘れられない。72歳はまだ若く、今もひょっこりと出雲を訪れ、会えそうな気がする▼出雲国風

  • 「令和」から見る日本人

    2019年4月6日

     新元号が「令和」に決まった。特に何も予想しておらず、真っさらな気持ちで受け止め、まず目に留まったのは「和」の字。聖徳太子は「和をもって貴しとなす」と説いたそうだが、昭和にも入っており、日本人好みの言

  • 国交副大臣の忖度発言/これで幕引きでいいか

    2019年4月6日

     塚田一郎国土交通副大臣が、道路整備を巡って「安倍晋三首相や麻生太郎副総理(兼財務相)が言えないので、私が忖度(そんたく)した」と発言した問題で辞任した。安倍首相は当初、続投させる構えだったが、統一地

  • ゴーン前会長再逮捕/異例の判断巡り説明を

    2019年4月5日

     日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告による会社資金流用疑惑などを捜査していた東京地検特捜部は4回目の逮捕に踏み切った。前会長は昨年11月の逮捕から108日間にわたり身柄を拘束された。先月6日に保釈

  • 提灯記事

    2019年4月5日

     「提灯(ちょうちん)記事を書いてもらおうと思って」-。鳥取県選出の元自民党衆院議員で金融担当大臣などを務めた相沢英之氏が初めて衆院選に立候補したとき、取材した筆者に語り掛けた言葉をはっきり覚えている

  • 消費税増税まで半年/実効性のある対策に

    2019年4月4日

     10月の消費税率引き上げまで残り半年を切った。総額2兆円に上る消費税増税対策を盛り込んだ2019年度予算が3月27日に成立し、対策の制度設計やレジ・経理システムの更新など官民で準備が本格化してきた。

  • 若い芽

    2019年4月4日

     いよいよ春本番。次の元号に「令和」が決まり、新年度もスタートした。俳人の正岡子規は「故郷やどちらを見ても山笑ふ」と春先からの明るさを詠んだ。恒例の花見に続いて、間もなく新緑もまぶしくなる。大自然の中

  • 改元詐欺に注意

    2019年4月3日

     元号が「令和」に変わると、「平成」時代のキャッシュカードは使えなくなります-。そんな封書が届いたり、電話がかかってきたりしても、決して取り合わないように。新天皇の即位まで1カ月を切り、次の元号が決定

  • 島根県教職員働き方改革/教育の質向上に生かせ

    2019年4月3日

     島根県教育委員会は教職員の残業時間制限を柱とする働き方改革プランを策定し、4月から県内の公立学校で実施する。これまで事実上青天井だった残業時間を原則月45時間以内に制限、長時間労働を是正し、教職員の

  • 「平成最後」から「令和最初」へ

    2019年4月2日

     昨春から頻繁に耳にする「平成最後」というフレーズが使えるのも、残り1カ月ほど。新年度がスタートしたきのうは各地で平成最後の入社式があり、新聞社にも初々しい新人が加わった▼「山陰の発展と活性化に少しで

  • 新元号「令和」/改元を新たな力に

    2019年4月2日

     政府は5月1日の新天皇即位に伴う新元号を「令和(れいわ)」と決定した。皇位継承前の新元号公表は憲政史上初めて。安倍晋三首相は公表後の記者会見で「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意

  • 外国人材受け入れ/共生へ課題克服を急げ

    2019年4月1日

     新たな在留資格「特定技能」により、外国人労働者の受け入れを拡大する新制度がスタートした。5年間で最大34万5千人と見込まれ、人手不足の介護や農業、外食業など14業種で即戦力にと経済界は期待を寄せる。

  • くじ引きと元号

    2019年4月1日

     恥ずかしながら、今の会社はあみだくじで決めた。複数の会社から内定を得て将来性などを熟慮したが、どうしても決断できなかった。結果に後悔はない▼くじは神の意志を聞く行為とされ、政に関する重要な場面で用い

  • 高校生の自分と向き合う/誇りと希望持てる島根に

    2019年3月31日

    日本政策投資銀行松江事務所長  上定 昭仁 仕事のしすぎか、飲みすぎか、面白い夢を見た。話している相手は高校時代の私。島根のことが嫌いで都会に出て身を立てると言っている。今の私が島根の現状を説明する役

  • 松橋事件再審無罪/過ちはなぜ起きたのか

    2019年3月31日

     熊本県で1985年に男性が殺害された「松橋(まつばせ)事件」で殺人罪などに問われ、懲役13年が確定し服役した宮田浩喜さんの裁判をやり直す再審の判決があり、熊本地裁は殺人罪について無罪を言い渡した。自

  • 球春に咲く

    2019年3月31日

     昔、プロ野球の大洋(現DeNA)に2人の近藤がいた。一人は独特の天秤(てんびん)打法で安打を量産した近藤和彦、もう一人はバントの名人で小技を繰り出しては相手チームをかき回した近藤昭仁の両選手。共にセ

  • 県議選告示

    2019年3月30日

     一つの時代の終幕に向かうカウントダウンのただ中にいる。先週、電撃的に発表されたイチロー選手の引退も同年代としてそう強く実感させる出来事だった。5月1日に新天皇即位を控え、あさってには新元号が発表され

  • 日産ガバナンス委報告/提言踏まえた新体制を

    2019年3月30日

     日産自動車の「ガバナンス(統治)改善特別委員会」が最終報告をまとめ、統治機能の立て直しに向け社外取締役の積極的な活用を柱とする改革を進めるよう求めた。 カルロス・ゴーン前会長への権限集中が不正の温床

  • 花見酒

    2019年3月29日

     桜の開花が発表され、山陰もいよいよ花見シーズンを迎える。若い頃は職場の花見の場所取りをさせられたり、悪酔いをした先輩に絡まれたり。花よりも酒にまつわる記憶の方が多い▼落語にも「花見酒」の演目がある。

  • 米欧の金融政策/日本経済への影響注視を

    2019年3月29日

     米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げを見送るとともに、保有資産の縮小を9月末に停止する方針を示した。欧州中央銀行(ECB)も年内の金融引き締めを断念しており、世界経済の減速を背景に米欧の金融

  • 教えの灯り

    2019年3月28日

     海に面した浦の背後の高台にある出雲市立塩津小学校の閉校式に立ち会い、仏教学者・中村元博士が36年前に専門紙への寄稿で触れた「信後の行」の大切さを思った。信心からにじみ出る行動の尊さを説いたと受け止め

  • 2019年度予算成立/深掘り欠き課題残した

    2019年3月28日

     一般会計総額が101兆4571億円に上る2019年度予算が成立した。当初予算で初めて100兆円を超え、過去最大となる社会保障費や防衛費、10月の消費税増税に備えた景気対策などが盛り込まれた予算には多

  • 廃プラの海洋汚染/3Rなどの対策急ごう

    2019年3月24日

    ふるさと島根定住財団顧問 藤原 義光 「燃える水・石油」は最初に明かりとして、次に熱源や動力源としても利用され、その後プラスチックなどの石油製品の安価で大量生産の製法が発明されたことで、人類に多大な便

  • 閉校する山陰法科大学院/島根大の法学教育はどこへ

    2019年3月17日

    弁護士 廣澤 努 春は旅立ちの季節。22日、最後の学生が島根大学大学院法務研究科(山陰法科大学院)を修了する。山陰唯一の法曹養成拠点は、2018年度末をもって閉校を迎える。 「山陰法科大学院なんてまだ

  • インフラの新しいかたち/宇都井駅が描く未来への投資

    2019年3月10日

    島根大法文学部准教授  関 耕平 酒米の田植え体験、116段の段階を使ったそうめん流し、イルミネーション、トロッコ乗車…。昨年来、家族とともに、さらには学生を連れ「天空の駅」で知られる旧三江線・宇都井

  • 海の自由と法/「力」依拠 国際社会に影響

    2019年2月24日

    島根大名誉教授 牧田 幸人 古来、海は自由でみんなのもの(共有物)であった。これは根源的には今も変わらない。だが、歴史的には、ヨーロッパにおける近世・近代以降の歴史展開、とりわけ20世紀の国際社会や国

  • 松江の茶の湯文化/条例きっかけに磨いて

    2019年2月17日

    街の元気づくりコーディネーター 久保 里砂子 社会人1年生の時に茶道を始め、さまざまなものに関心を持つようになった。お道具の塗り物、焼き物、鋳物、細工、裂地(きれじ)、茶室の設(しつら)え、掛物、花、

  • 曖昧さの危険性/カタカナ言葉 吟味を

    2019年2月10日

     京都大学公共政策大学院名誉フェロー 佐伯 英隆 最近、特定の言論や行動を定義する言葉として、セクハラ、パワハラ、ヘイトスピーチ、ブラック(企業)といったカタカナ言葉が頻繁に用いられる。そのような言葉

  • 喪主は東奔西走/ワンストップサービスを

    2019年1月27日

    元JC総研客員研究員 黒川 愼司 母の突然の死から間もなく2カ月が経過します。とにかく慌ただしい、正月をはさんでの2カ月でした。墓のある江津へは3回も行きました。 葬式は、葬祭センターの支援を得て、無

  • 管理栄養士を育てる意義/少子高齢化に立ち向かう

    2019年1月20日

    島根県立大出雲キャンパス副学長 山下一也 なぜパンダはササだけで筋骨隆々の身体になり、コアラもユーカリしか食べなくてもかわいい体つきになれるのか? 理由は、体の中にそれらの動物が持っている特殊な酵素に

  • 竹島問題解決を阻むもの/日本は「永遠の侵略者」

    2019年1月13日

     日本安全保障戦略研究所研究員 藤井 賢二 「独島(トクト)は日本の韓国侵略の最初の犠牲物だ。解放とともに独島は再びわれらの懐に抱かれた。独島は韓国独立の象徴だ。この島に手を付ける者は全韓民族の頑強な

  • <2>「ヨ ガ」

    2018年5月10日

    「ヨガ」という言葉は、サンスクリット語に由来し、その語根の「ヨグ」は、組み合わせる、つなげるということを意味します。したがって、様々な形のヨガを実践することによって、人は超越的な力(神様や、ヨガの実践者自身に眠る超越的な力)とつながることであると究極的には理解されます。

  • <1>「ナマステ」

    2017年6月2日

    マドゥリさんのコラム「今日も元気で!」 山陰インド協会は今月から、中村元記念館の協力を仰ぎ、山陰インド協会ホームページ上でインド政府公認ヒンディー語講師Kasibhala Madhuri(カシバトラ マドゥリ)さん(松江市在住)のコラム「今日も元気で」をスタートします。