島根県では、「神々の国しまね」プロジェクトがいよいよ本格化します。 数々の神話に彩られ、ゆかりの地が地域の中に溶け込んだ島根は日本の「はじまり」を感じさせます。 その魅力を再発見しながら、「はじまりの地」を訪れる旅人たちを暖かく迎える取り組みが まさに「はじまろう」としています。そんな県内の動きを地元のフリーアナウンサーの皆さんがリポートします。

案内人/雲南市観光推進員 宇都宮睦登さん
リポーター/石原美和 フリーアナウンサー
いざ、ヤマタノオロチスポットへ。 最初に向かったのは、JR木次駅から車で約10分。同市加茂町神原です。あいにくの雨模様でしたが、途中、車窓から眺める山並みには帯のごとく長い雲が流れ、白い大蛇が山を駆け巡っているかのようでした。「雨の日だからこそ、こういう景色に出会える。ラッキーです」と宇都宮さん。これから訪れる神話の舞台への期待が膨らみます。
間もなく前方にこんもりとした小さな山が見えてきました。草枕山と言って、八塩折(やしおり)の酒に酔ったオロチが枕にしたとされる山です。さらに、その近くにある八口神社は、元は矢打神社で、寝ているオロチにスサノオが矢を射った場所との説があります。
さらにオロチが頭を置いた草枕山のふもとから約600メートル離れた尾留(おどめ)大明神旧社地には、スサノオがオロチの尾を切り開いて天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を得た場所との伝承が残されています。出雲国風土記によると、神原地区は、オオクニヌシノ命が宝を積んだ場所「神御財(かむみたからのはら)」。加えてここがオロチの終焉の地で、しかも宝剣も出たとなると…。ロマンが広がります。
ヤマタノオロチを五感で感じられる場所。 宇都宮さん。これから訪れる神話の舞台への期待が膨らみます。
間もなく前方にこんもりとした小さな山が見えてきました。草枕山と言って、八塩折(やしおり)の酒に酔ったオロチが枕にしたとされる山です。さらに、その近くにある八口神社は、元は矢打神社で、寝ているオロチにスサノオが矢を射った場所との説があります。
さらにオロチが頭を置いた草枕山のふもとから約600メートル離れた尾留(おどめ)大明神旧社地には、スサノオがオロチの尾を切り開いて天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を得た場所との伝承が残されています。出雲国風土記によると、神原地区は、オオクニヌシノ命が宝を積んだ場所「神御財(かむみたからのはら)」。加えてここがオロチの終焉の地で、しかも宝剣も出たとなると…。ロマンが広がります。
雲南市には八口神社がもう一つあります。同市木次町西日登の印瀬地区にあるその境内には、オロチを酔いつぶした酒を入れたと言われる壷がまつられています。数年前までは壷神祭の時に、氏子たちが湧水を使ってどぶろくを造り、供えていたそうです。 うっそうとした木々に囲まれた小高い山の上。真土は鉄を含み、麓には棚田が広がっています。流れている湧水を飲んでみると、やや硬水だと感じました。オロチも魅了するような、しっかりした味わいのお酒が出来たかもしれませんね。
次に向かった場所は同市木次町湯村。オロチの住みかといわれる斐伊川上流の「天が淵(あまがふち)」です。淵の手前に点在する自然石は、まるでオロチが残した鱗(うろこ)のよう。勢いよく流れていく水はゴーッと鳴り響き、オロチの叫び声のようにも感じます。淵の水深はかなりありそう。川辺の赤い岩肌は、オロチの腹が擦れた跡と伝えられています。
宇都宮さんたちは、こうしたオロチゆかりの約15か所を巡るバスツアーを企画して3年目。併せて毎月1回、古事記講座を開催し、そこから育った観光ガイド11人がお客様を案内しています。昨秋からは首都圏や関西を中心に県外からのツアー参加者が増えてきました。「今後、観光ガイドの需要が増える」と宇都宮さんは期待しています。
摩訶不思議な地形、穏やかな原風景、激しい川の流れ。斐伊川流域はオロチの生まれた背景を、五感で感じることが出来る場所です。感性が呼び起こされ、今までよりもオロチ神話に近づけた気がしました。
文/石原美和
【ヤマタノオロチスポット】雲南市雲南市内にはさまざまなヤマタノオロチにちなんだスポットがあります。各スポットへのアクセスは雲南市観光協会ホームページ(http://unnan-kankou-navi.com/unnan_navi/root/shinwa_root.htm)から検索できます。
問)雲南市観光協会 電話0854-40-1054



島根県では県民の皆様が歴史・文化に対する理解を深めていただくための研修会等に要する経費の助成事業(定額:上限20万円)を実施しています。詳細は「神々の国しまね」プロジェクト公式サイトを検索してご覧ください。
<LINK>神々の国しまね ~古事記1300年~ スペシャルサイト
<LINK>しまね はじまり通り