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山陰中央新報発行の島根・鳥取の住宅情報紙HOMe No.11

安心して入居できる家づくりQ&A

大切なイメージづくりと地盤調査

塩田 洋三氏
塩田 洋三氏

 マイホームの完成とともに始まった幸せな生活も、思いがけないトラブルが発生すれば色あせてしまいかねない。「工事がずさんだ」「自分が思っていた家と違う」など、入居後に初めて不都合が見つかり、後悔することもある。

 そこで、住宅問題に関する広範な活動を展開し、施主の苦情相談にも応じているNPO法人しまね住まいづくり研究会の塩田洋三理事長(島根県立大学短期大学部教授)に、「安心して入居できる家づくり」のためにアドバイスをしてもらった。第1回のテーマは「イメージづくりと敷地選び」。

Q1
 あこがれのマイホームの建設に失敗しないためには、まず何を考えればいいのですか。

A
 家は自動車のように既製品を選んで買うものではなく、建てる人が自分の意思で造り上げるものです。「こんなはずじゃなかった」と住宅に不満を持って相談に来る方の多くは、実情を調べると、住宅はそんなに悪くありません。

 結局、そういう方は、家づくりを業者任せにして、住まいに対する自分のイメージを業者にはっきり伝えていなかったのです。

 マイホームの建設は、自分の住まいに対するイメージづくりから始めます。家での好きな過ごし方やこだわりなど家族の生活を考え、またモデルハウスなどを参考にし、家族構成やライフサイクルに合った住まいのイメージを個条書きにすると、まとめやすくなります。

大切なイメージづくりと地盤調査(1)

Q2
 具体的にどんな点を考えればよいですか。

A
 住まいは家族が幸せになるために建てるものです。そのためには次の5項目の中で優先順位をつけ、考えを整理するといいでしょう。まず、「安全・安心」。建物が長持ちする丈夫な構造にする、また耐震・防火、雨漏りなどがないようにする、ということです。また、「家族が幸せに楽しく暮らす」ため、住まい方や家の間取り、生活の動線を自分たちに合ったものにすることを考えます。

 「健康」「快適性」「環境に優しい」ということも大切です。家庭内事故の死者数は交通事故の死者数と同じくらい多く、特に事故の多い浴室や階段の設計に注意が必要です。また、夏涼しく、冬暖かい快適な住まいづくりや、太陽光発電などで環境に負荷を与えないように考えることも大切です。

大切なイメージづくりと地盤調査(2)

Q3
 敷地は、どんな基準で選んだらよいのでしょうか。

A
 耐用年数の長い住宅を建てるためには特に敷地の選定に注意が必要です。水田や湿地帯の埋め立て地などの軟弱な地盤や、盛土や切土をした傾斜地では不同沈下を起こし、家が傾きます。このことで相談に来られる方は非常に多いのですが、地盤を改良するには数百万円かかります。業者負担が大きいため、この問題を解決することは困難です。地盤は必ず調査しましょう。軟弱な場合には基礎杭(くい)や地盤改良が必要です。

 また、その土地に適用される法的な規制を調べておきましょう。まず、4メートル幅以上の道路に2メートル以上接していることが必要です。「用途地域」によって敷地の広さに対する建築面積の割合(建ぺい率)や敷地の広さに対する延べ床面積(容積率)が決められていますので注意しましょう。

 日当たりについては、冬場を基本に自分の敷地に冬日が当たるように日影曲線で確認し、同時に隣戸の日当たりを妨げないよう、北側に住宅を寄せすぎないよう注意が必要です。

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