住宅情報紙HOME

賢明な資金・返済計画HOMe No.12住宅情報紙HOMeホーム

山陰中央新報発行の島根・鳥取の住宅情報紙HOMe No.12

賢明な資金・返済計画

住宅ローンの選択と返済方法

 マイホーム建設の夢を確実にかなえるには、ライフプランに沿った堅実で賢明な資金・返済計画が欠かせない。 考えなければならないポイントを、前号(「ホーム」第11号)に続き、NPO法人しまね住まいづくり研究会(理事長・塩田洋三島根県立大学短期大学部教授)に聞いた。テーマは「住宅ローンの選択と返済方法」。

Q1
 マイホームの資金・返済計画は「年収」「子どもの人数」「定年」を要素にライフプランを作り、無理なく返済できるように立てることが大切、と前号で聞きました。適正な予算の範囲はどのように考えたらよいのでしょう。

A
 自分が蓄えた住宅用資金(A)と両親などからの援助金(B)、ライフプランを考え無理なく返済に充てられる将来の収入の一部(C)の合計金額が総資金になります。しかし、「建設・購入費の5-10%程度」とされる諸経費(D)が現金で必要ですので、「適正な予算」は、総資金からこれを差し引いた金額(A+B+C-D)と考えられます。

 物件の引き渡しと、財形住宅融資や民間ローンなどの融資実行がずれる場合「つなぎ資金」が必要になることも計算に入れておいてください。

Q2
 住宅ローンは、各金融機関が独自の住宅ローンを数多く商品化しています。それぞれ、申込資格や融資額、金利、返済方法などが異なると聞きました。どのような選択をすればよいのでしょう。

A
 おっしゃる通り、住宅金融支援機構と金融機関が提携する「フラット35」や財形住宅融資のほか、銀行や信用金庫、信用組合、JA、労働金庫、生命保険会社など多くの民間金融機関がそれぞれの住宅ローンを扱っています。ライフプランをしっかり見据え、冷静に判断、選択すべきです。

 住宅ローンは多額な融資を長期間で返済しますので、わずかな金利の違いでも返済総額は100万円単位で増減します。現在のような比較的低金利のときは将来の生活設計が立てやすい「長期固定金利」と、状況によって高利になったり逆に低利での借入が可能になる「変動金利」、金利の固定期間が短かい「固定金利選択型」があり、金利動向をよく見定めて選択してください。「フラット35」も金融機関によって金利が若干異なります。

Q3
 住宅ローンの上手な返済方法はありませんか。

A
 基本的に、返済期間は短ければ短いほど利息負担が少なく有利です。返済期間を長期にすれば、月々の返済額は小さくなりますが、利息が増え、返済総額は多くなります。例えば、借入金1000万円、元利均等返済、固定金利3%の場合、返済期間10年では総返済額1158万7200円ですが、30年では1517万7600円と約359万円の差があります。しかし、無理な返済は避け、年収と家計支出に合った返済期間を選びましょう。

 また、ローン返済の途中でも返済期間は常に見直し、余裕が出れば一部繰上げ返済(期間短縮型)で残高を減らすのが賢明です。一部繰上げ返済は普通50万-100万円からでき、早い時期ほど有利です。ただし手数料がかかります。毎月分の返済額を少なくし、ボーナス時に増額返済する方法もありますが、ボーナスは景気や企業業績に左右され増減しますので、慎重に選択すべきです。

賢明な資金・返済計画(1)

塩田洋三著「安全で快適な住まいづくり」(NPO法人しまね住まいづくり研究会)より

ページの先頭