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山陰中央新報発行の島根・鳥取の住宅情報紙HOMe No.13

安心して入居できる家づくりQ&A

住宅の構造・工法と業者の選択

塩田 洋三氏
塩田 洋三氏

 夢をかなえ、念願のマイホームに入居後も「自分が思っていた家と違う」などと困ることのない「安心して入居できる家づくり」について、住宅の専門家集団、NPO法人しまね住まいづくり研究会の塩田洋三理事長(島根県立大学短期大学部教授)に聞くシリーズの第3回。テーマは「住宅の構造・工法と業者の選択」。

Q1
 一戸建て住宅にはいろいろな構造や工法がありますが、どのような違いがありますか。

A
 構造は主要部材の違いによって木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造に分かれます。木造には柱と梁(はり)を組み、筋交いで補強する軸組工法(在来工法)と、主に2インチ×4インチ(38ミリ×89ミリ)角の規格材で枠を造り、これに合板や石こうボードを張り、床、壁、屋根を組み立てるツーバイフォー(2×4、枠組み壁工法)があります。鉄骨造には軽量鉄骨造と重量鉄骨造があります。

 どの構造、工法にも一長一短があります。木造住宅には
◇加工が容易でフレキシブルな間取りに対応できる
◇防腐・防アリ・防湿処理や換気、防火対策が必要
などの特徴があり、軽量鉄骨造では
◇鋼材の強度が大きく、品質が安定していて比較的安値
◇火の熱とさびに弱く、防火被覆と防さび処理が必要
などがあります。

 耐用年数の目安は、木造が30年以上、軽量鉄骨が40年以上、鉄筋コンクリート造が50年以上ですが、現在の法規制で堅実な業者が建てれば、耐久性に大差はありません。

安心して入居できる家づくりQ&A(1)

Q2
 業者は何をポイントに選べばいいのでしょうか。

A
 業者選びは非常に重要です。住宅メーカーを選ぶ場合は、モデル住宅よりも、予算が同程度の施工事例を見る方が参考になります。総工事費は坪単価と延べ床面積を掛けた費用ではなく、オプションなどで高くなります。標準単価に惑わされないことです。

 設計事務所の選択は、顧客の立場で設計と現場管理をしてもらえるかどうかが重要です。必ず責任者に会い▽相性はどうか▽熱意があり経験、知識、建材購入ルートを持っているか-などを確認しましょう。最近設計した住宅を見学させてもらい判断してください。

 地元の大工さんや工務店を選ぶ場合は十分に情報収集し、最近建てた住宅を見学させてもらい何を重視して建てているか聞きましょう。適切な業者が見つかれば満足のいく住まいが実現します。

 住宅の苦情相談の大部分が誤った業者選びに起因しており、慎重な選択が肝要です。

安心して入居できる家づくりQ&A(2)

Q3
 設計図はどんな点をチェックすればいいですか。

A
 大切な総工事費における設備や仕上げのグレードを知るために仕様書を見ます。要求したものが入っていない場合には、見積もりにも反映されていませんので、はっきりさせておきましょう。口約束は拘束力がありませんので要注意です。

 設計図で確認することは部屋の大きさです。基準となる寸法が本間(95・5センチ)、関東間(88センチ)によって部屋の大きさが随分違います。また、在来工法では柱の大きさが3・5寸角(10・5センチ)か4寸角(12センチ)かを確認します。

安心して入居できる家づくりQ&A(3)

Q4
 契約を結ぶ際に注意するのは何でしょう。

A
 契約は法的拘束力が生じる重要な手続きですので、十分な説明を受け、納得してから契約書を取り交わしてください。契約書には設計図、仕様書、見積書、工事内訳書などの添付が必要です。

 工事請負契約書に「一式」などと簡単な記載しかない場合は「一式」の内容を聞き、施主の考えているものが含まれていない場合は訂正を求め、納得の上で契約します。

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