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住宅防火対策推進シンポジウム/基調講演「住宅防火の重要性」/東京理科大大学院教授 菅原進一氏/火災察知し逃げ遅れ防げ

 本日は住宅用火災警報器を設置することが重要だという観点でお話をしていきたいと思います。

 住宅火災は誰にでも起きうる災害で、亡くなり方も悲惨です。最近の住宅火災は煙がたくさん出て、ちょうど石油火災やタイヤ火災のような状態が住宅でも発生することを示しています。天井へ燃え広がると、そこからの強烈な熱の放射熱で、ソファなどの家具が一挙に燃え上がるフラッシュオーバーと呼ばれる現象も起きます。よく火災の時に「避難」と言いますが、住宅火災ではそんな悠長なことではなく、これは「脱出」と言うべき状況が起こると思います。火災に気が付いたら逃げる、一瞬の判断が大事で、逃げ遅れを避けるには、火災警報器を設置して、火災を察知することが大切です。

 住宅火災の死亡率をみると、高齢になるほど死亡率は急激に上がり、75歳以上になると、さらに上がります。日本の住宅火災の死者は、1千人を超えていますが、全火災死者数の約70%が住宅火災で、逃げ遅れも約70%を占めています。

 これを防ぐため、率先して住宅用火災警報器を設置していくことが大切で、島根県では23年6月までに全部付けることになっています。これから普及率を上げていくことが大事になります。

 そのためには、住宅火災での煙の恐ろしさを知ることも大事です。一酸化炭素は酸素よりも血液中のヘモグロビンに付きやすい性質があり、いろんな調査によると、一酸化炭素ヘモグロビンが65%を超えると死に至り、空気中の一酸化炭素の濃度では0・1%で死に至ります。煙を吸ったら逃げられず、短時間で亡くなるという状況です。だから感知してから数分以内で脱出しなければなりません。警報器を付けていないと決定的に逃げるチャンスを失うことになってしまいます。

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