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高齢化団地の問題に取り組む東大准教授/大月敏雄さん/団地の「空間」つくり直す

 東大が設立した高齢社会総合研究機構のメンバーで、千葉県柏市や都市再生機構(UR)と連携して、高齢化した団地の再生に取り組んでいる。

 「新しい建物を造るより、既存建築にある『空間』をつくり直すのが大事」。古い団地の多くは敷地内に緑が多く、つくりが頑丈で耐震性が高く、南に面しているなど利点が多い。階段しかない団地も、安い家賃で若者を上階に入居させ高齢者を低層階へ誘導すれば、高額な改造費をかけず建物を生かせるという。

 戦後の集合住宅の先駆的存在だった同潤会アパートの研究で知られる。同アパートでは、住民が屋上や地下室を増築したり、二部屋の壁を抜いて一部屋にしたりと、違法ではあるが「空間を耕す」事で面白さが加わったと指摘する。

 今の若者にも、お仕着せの新築よりレトロな住宅を改装して住みたいという志向がある。違法建築は勧めないが「URが団地の原状復帰義務を大幅に緩め、若者の積極的な改装を促せば魅力が高まるのでは」。だが規制が厳しく、現時点では実現は難しい。

 高齢化団地では、訪問介護など福祉に力点が置かれる事が多いが「サービス目当てに全国から高齢者が集まり、さらに高齢化が進む」皮肉な事態も。URや行政に「広い世代の入居を促すよう、もっと知恵を使って柔軟な対応を」と注文を付ける。

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