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| 記者会見で、ガイナーレ鳥取のJ2昇格に向け意気込む小村徳男=出雲空港 |
日本フットボールリーグ(JFL)のガイナーレ鳥取に入団が決まった元日本代表DF小村徳男(38)=松江市出身=が7日、島根県斐川町の出雲空港で入団会見を行い、今季に懸ける意気込みを語った。
ディフェンス力の強化を戦力補強のポイントに挙げたガイナーレ。「ワールドカップ(W杯)など多くの出場経験を持ち、チームの軸になる選手」(竹鼻快ゼネラルマネジャー)として12月初旬、正式に入団を要請した。ほかのクラブから誘いもあったが、「地元にあるチームのJリーグ入りを実現させ、自分ももう一花咲かせたい」と入団を決めた。
1998年のW杯に日本代表DFとして出場し「細かいミスが勝負を分ける」と世界レベルを実感。「培った経験を、チームに還元するのが役割」と話す。
「勝負にこだわりたい。チームメートには(細かすぎて)なぜここまで…と思われるかもしれないが、勝てる試合を確実に勝てるようにしたい」ときっぱり。真新しい黄緑のユニホームに身を包み、山陰のファンに「ぜひ試合を見に来てもらい、スタジアムを満員にしてもらえれば励みになる」と呼び掛けた。
強力助っ人に地元期待
強力助っ人の登場だ−。ガイナーレ鳥取入りが決まった元Jリーガー・小村の地元クラブ入りを受け、関係者たちから歓迎と期待の声が相次いだ。
ガイナーレの前身、SC鳥取の元監督・山本康彦教諭(40)=米子西高=は、順大サッカー部で2年後輩だった小村のプレーについて「当時から身体能力の高さとヘディングの強さが際だっていた」と振り返り「プロ意識などプレー以外にもいろいろなことを周囲に伝えられる選手」と太鼓判を押した。
鳥取県サッカー協会の広江正副会長は「昨年まで国内のトップレベルでプレーしていた選手。豊富な経験もありチームの『看板』となりうる」とし「J参入への本気度が伝わる」と、今回の獲得を評価した。
小村の母校・松江市立湖南中サッカー部の渋谷祐之介主将(14)は「ぜひ、応援に駆け付け、ハイボールの処理方法など、世界で活躍したDFの動きに注目したい」と瞳を輝かせた。松江南高時代に指導した土屋淳教諭(54)=情報科学高=は「高校時代からガッツあふれるプレーでひたむきに努力する選手だった。チームをJ2に昇格させてほしい」と熱いエールを送った。
大型補強に懸けたフロント J2参入の切り札
昨年末からJ経験者を中心に意欲的な補強を続けるガイナーレ鳥取が、チーム史上最高の「ビッグネーム」とも言うべき小村を獲得した。「現有戦力の維持」をうたい、大型補強に消極的だった昨年のオフとは一転。今季のJ2参入に向け背水の陣を敷く、フロントの危機感がにじむ。
背景にあるのが、苦しい資金面。運営会社・SC鳥取は昨季、8千万円の赤字が見込むが、収入の飛躍的増加は望みにくいJFLでの「足踏み」が今後何年も続けば、財務状況のさらなる悪化は必至だ。
フロントが「資金的に今季がJへのラストチャンス」と繰り返すのはそのため。そうした中、J2参入の切り札となりうる選手の獲得に成功したことは評価できる。
J2参入の先例を振り返ると、愛媛FCに友近聡朗(現参院議員)、FC岐阜に森山泰行、ロアッソ熊本には上村健一と「シンボル」となる地元出身の選手がチームにいた。
実績を考えれば、小村にはその「系譜」に連なる可能性が十分すぎるほどある。
小村にはDFとしての高い能力のみならず、豊富な経験に裏打ちされたリーダーシップで、若いチームをけん引することも求められる。
世界を知るストッパーがJFLでどんな活躍を見せるのか。地元出身選手ならではの観客動員への貢献も期待できる。今季、ピッチ内外での「小村効果」から目が離せない。
('08/01/08 無断転載禁止)
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