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 ミニエッセー : 女子ログ ウオノメニナミダ

 魚屋でメバルを買ってさばいている時、ふと思い出したことがある。小学生の頃、足の裏に大きなウオノメができて、数年間悩まされた。足を持ち上げると引きつったような痛みが走る。夏の学校のプールで焼けつくようなコンクリートを踏むのは最悪だったし、祖母が薬を塗っては剥がすという治療を施すたび涙が出た。

 その頃何かで「行く春や鳥啼(な)き魚の目は泪(なみだ)」という俳句を知った。「春が過ぎて夏が来る…ああまたウオノメの痛さに涙するのか」という勝手な解釈がどうしても頭から離れず、旅を愛した俳聖がタコ・ウオノメ・鼻緒ずれに悩む姿を想像して同情にひたった。いまだに芭蕉と聞くとついウオノメを思い出すのはそのせいである。

 「魚の目に泪」でもなく「魚の目で泪」でもなく「魚の目は泪」という真の意味を知ったのはずいぶんたってからのことだ。

 ところで、魚と目を合わせるのがイヤだから魚をさばけないという人が時たまいる。もっともなことだと思う。私のように平気で包丁を振るうほうがたぶん少数派なのだ。

 むしろ私は料理された後の魚の目が嫌いだ。なんとなく模造真珠のようで、悲しくて、しかもまさにあのウオノメそっくりだから…そんなことを考えつつ、さてこのメバルを煮ようか焼こうか思案中である。

(大田市・ぽのじ)

('17/04/14 無断転載禁止)

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