第13回連歌甲子園

  全国の高校生と高専生が参加する「第13回全国高校連歌選手権大会(連歌甲子園)」(山陰中央新報社主催)は、課題の二つの前句(まえく)に対して各地から2275の付句(つけく)が寄せられ、大賞2点と優秀賞20点が決まった。

 大賞に輝いたのは、課題1「教科書が文字化けをする五時間目」が出雲高校2年、杉谷ちひろさんの「いえいえただの微分積分」、課題2「なんぼなんでもゆるすぎるキャラ」は松江高専1年、出川昇平さんの「胴体と頭をつなぐガムテープ」。

 連歌甲子園は山陰中央新報文化面に連載中の「レッツ連歌」の高校生版。選者で島根大名誉教授の下房桃菴さんら6人の島根大連歌サークル「やみつくば会」が審査した。入賞者には記念の図書カード(大賞5千円、優秀賞2千円)を贈る 。
 
<総評>若者育ちうれしい悲鳴
 教科書が文字化けするわけありませんから、課題1の前句は、もちろん「睡魔」の比喩表現。ですから、ただただ眠いと、前句の内容を繰り返しただけの作品は、申し訳ないけど、ぜんぶボツ。私の期待していたのは「容量」「再起動」などパソコン用語で応じた付句でした。が、大賞の「微分積分」は、それを越える意外性で、審査員一同激賞!

 課題2の大賞は、胴体と頭は段ボール製、…とは言っていないけれど、そう思わせてしまうところを買いました。書いていないことまで読み取らせるのは、それは文学の力!

 ところで「いいんじゃね」の野津瑞希さん。さきごろ発表になった、第2回「しまだいユーモア連歌大賞」でも「スーパーの庇(ひさし)を借りるたこ焼き屋」に「坊主頭が並ぶ夕暮れ」と付けて、みごと優秀賞を獲得!(島根大学のホームページをご覧ください)。瑞希さん、ダブル受賞、まことにおめでとうございます。右ページの「レッツ連歌」にも、ぜひ挑戦してください。

 こうして若いかたが育ってくれれば、桃菴センセ、いよいよ出番がなくなる…。うれしいような、寂しいような…。   (下房 桃菴)

2017年5月13日 無断転載禁止

こども新聞