(7)ミサゴ ”空の狩人”魚わしづかみ

 島根県大海崎町(松江市)と八束町(大根島)を結ぶ堤防道路を走行中、左手の岸に大型の鳥が降り立っているのを見つけた。胸から腹にかけ白い毛で覆われ、精悍(せいかん)な顔つきで辺りをうかがっている。よく見ると足で魚を捕まえている。ミサゴだ。

 ミサゴはタカ目タカ科。猛きん類に属し、翼は細長く尾は短い。ワシ、タカの仲間はオスよりもメスのほうが大きく、体長がオスで54センチ、メスで64センチ、翼を広げるとオスで155センチ、メスで175センチにもなる。

 環境省のレッドデータブックで準絶滅危ぐ種に選定され、全国的に貴重種だが、島根県内では比較的生息数が多く、県外からのバードウオッチャーを驚かせている。島根県東部では、斐伊川河口、中海、宍道湖などの水辺で姿を見せ、その周辺の山林で営巣が確認されている。

 獲物はボラ、コイ、フナなどの魚類。ミサゴの狩りは、上空を漂いながら獲物を探し、魚を見つけると急降下、水面に突っ込んで魚を捕らえる。

 風はあまりない。目の前のミサゴに望遠レンズを向ける。魚を爪(つめ)でしっかりと握り締めている。水中での狩りを終えたばかりなのか、毛が水にぬれ、逆立っている。大自然の中で生きているたくましさを感じた。
 (文、写真 写真部 小滝達也)
舞い降りた猛きん類のミサゴ。精悍(せいかん)な顔つきで辺りをうかがっていた。足には捕まえた魚を握り締めている=松江市大海崎町。後方は中海の本庄工区
捕まえた魚を足に握り締め、飛び上がったミサゴ

2004年2月3日 無断転載禁止