吉田村立吉田小学校、赤木直行教頭実践報告

 小学中学年には4コマまんがを使って、自然に新聞に触れていく環境をつくろう-NIE実践校として2年間の実践活動を行っている島根県吉田村の吉田小学校(原幹雄校長)。指導に当たる赤木直行教頭の実践リポートを紹介する。

 4コマまんがで楽しく学習

 3年生は、学級の係活動の一つとしてクイズ係ができています。そのクイズ係の中に、4コマまんがが大好きな子どもがいます。その子の発案で、4コマまんがクイズができました。
 2週間に1回ぐらいの間隔でクイズを作って、学級でクイズに答えてもらったりしています。次第に職員室にもやってくるようになりました。
 「先生、この4コマまんがのうち、どれがおもしろいですか。どれか一つに○をつけて」
 「この4コマ目にセリフが入ります。どんな言葉だと思いますか。書いてください」

 ◇子に合った教材
 学校にある新聞から、気に入った4コマまんがを選んで紙に張ったりしてクイズに使ったりしています。
 子どもらしい着眼点で4コマまんがを選んでいるのですが、単におもしろいというのではなく、なるほどと思える意味を含んだまんがを選んでいるのには感心させられます。4コマまんがは、中学年の子どもにも合った教材なんだな、ということを強く感じました。
 吉田小学校では、昨年度からNIEの実践校として取り組んできました。子どもたちが自然に新聞に触れていく環境をつくること、授業に必要であれば新聞を使っていくことを大切にしながら実践に取り組んできました。
 3年生の取り組みは、子どもたちが自然に新聞に触れていく環境をつくっていった成果として受けとめています。

 ◇新聞とテレビ比較
 5年生では、情報単元の学習で、新聞を中心に取り組んでいます。新聞の学習を通して、情報産業に携わる人たちが、「速く」「正しく」「分かりやすく」といったことを意識して仕事に取り組んでいることをとらえさせたいと考えています。
 本年度は、新聞の学習を終えた後に、教科書を使ってテレビニュースがつくられる様子を調べ、新聞とテレビとの違っているところを見つけていくような学習を行いました。子どもたちは、
 ☆速く・正しく・分かりやすく-といったことを考えて仕事をしているのは同じだ
 ☆テレビは、その場から生の情報が送れたり、地震などの情報をすぐに伝えられるところが良い点だ
 ☆新聞は、何回も読んだり、好きな時にじっくり読んだりすることができるのが良い点だ
-といったことを見つけていました。

 ◇記者に聞く授業も
 こうした学習の後に、記者派遣授業を行い、山陰中央新報社の記者を招きました。子どもたちの質問に応える形で話をうかがいました。記者の経験をもとにした話に、子どもたちは身を乗り出して聞いていました。
 また、5、6年生では、11月は「自然」などと月ごとのテーマを決め、朝のスピーチで自分のお気に入りの記事を紹介しています。低学年では季節探しにも取り組んでいます。 (2004年1月31日掲載)
4コマまんがのクイズを楽しむ吉田小学校児童
「新聞ができるまで」記者の派遣授業で学ぶ
分校でも記者から新聞について真剣に学習

2004年1月31日 無断転載禁止

こども新聞