2月の重大ニュース

 ▽陸自本隊もサマワ入り
 イラク派遣の陸上自衛隊本隊第1陣が8日午前(日本時間同日午後)、クウェートから車列で国境を越えイラク入りし、午後5時前(同午後11時)ごろ、サマワのオランダ軍宿営地に到着、先遣隊と合流した。
 支援物資の輸送を分担する航空自衛隊のC130輸送機3機は1月27日、那覇からクウェート入り。海上から陸自に車両や物資などを搬送する海上自衛隊の大型輸送艦「おおすみ」と護衛艦は20日、室蘭を出港し、3月上旬にクウェートに到着する予定。
 イラク復興支援特別措置法の成立から約半年。“戦地”イラクの治安への懸念が消えず、日本の世論が賛否両論に割れたままの中で、人道復興支援に向けて3自衛隊そろっての活動が本格的に始動した。

 ▽自爆テロ相次ぐ
 イラクの首都バグダッドの中心部にある新イラク軍の兵士採用事務所前で11日朝(日本時間同日午後)、男が爆弾を満載した車を乗り付けて爆破させた。事務所前に並んでいた入隊志願のイラク人の若者ら47人が死亡、50人以上が負傷した。反米武装勢力による自爆テロとみられる。
 イラクでは、10日にも中部イスカンダリヤの警察署で警官志願者ら53人が死亡する自動車爆弾テロがあったばかり。

 ▽大分県でも鳥インフルエンザ
 大分県九重町の民家で飼われていたチャボが高病原性鳥インフルエンザに感染したことが17日分かった。大分県は18日、鶏や卵の移動を禁止した移動制限区域内(発生場所から半径30キロ以内)で、養鶏場や鳥を飼っている家庭、学校などへ立ち入り検査を始めた。
 対象地域内には約50の養鶏業者があり、採卵鶏が約57万羽、ブロイラーが約76万羽いる。個人的に鶏などを飼っている世帯も対象。問題のチャボは民家の庭先でペットとして飼われていたが14日から16日にかけて相次いで死んでいるのが見つかり、動物衛生研究所(茨城県つくば市)の鑑定で鳥インフルエンザ感染が確認された。

 ▽山口・島根両県は「終息宣言」
 山口・島根両県は18日、阿東町の農場で1月に発生した鳥インフルエンザについて、農水省対策本部の安全確認を受けて「終息宣言」を出した。1月12日以来、島根県西部を含む発生農場から半径30キロで設定していた卵と鶏の移動制限区域は19日午前0時で解除された。
 国は防疫措置完了後、28日間以上は感染拡大を監視するよう定めている。制限区域内には17戸の採卵養鶏場があり、19日朝産卵分から出荷を再開。それまでに産まれた2000トンは加工用に回し、市場価格と実売価格の差額を国と県が補てんする。

 ▽知事給与を20%カットに
 島根県の澄田信義知事は12日、知事の給料月額カット率を現行の10%から20%に引き上げることを明らかにした。来年度の地方交付税や県税の落ち込みを踏まえた歳出削減策の一環。期間は4月1日から2年間。副知事、教育長、出納長、常勤監査委員の各特別職も現行7%カットから15%カットに改める。
299鳥取県新年度予算6%減 鳥取県は12日、2004年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は4118億円で、知事選のあった03年度6月補正後に比べ6.0%(262億円)減。3年連続のマイナス編成となった上、減少率、額とも51年以降最大。04年度末の県債残高は当初予算の1.5倍の6000億円突破の見込み。5年前に1000億円あった基金残額は半分の450億円に減る。
 歳出は、中学での30人学級拡大、県立高校図書館司書の常勤化など教職員の増員、高校の改築や施設整備などで教育費(733億円)が土木費(694億円)を上回った。

 ▽島根県当初案は6057億円
 島根県は13日、2004年度一般会計当初予算案を発表した。総額約6057億円で、知事選後に本格編成した03年度6月補正後に比べ3.8%減。県政史上初めて3年連続で対前年度比マイナスになった。
 歳入は県税が595億円。歳入全体の1割を切り、決算ベースでは1990年代当初の水準まで落ち込んだ。歳入が落ち込む中で、歳出削減を徹底。人件費は、03年度から10年間で職員定数を500人削減させる計画に伴い、04年度で50人削減し、68億円減らして1393億円とした。
 県は厳しい財政事情の中、新産業創出、地域資源の付加価値化、子育て対策の3分野を重点プロジェクトに指定。歴史民俗博物館、芸術文化センター整備は将来の管理運営費縮減を条件に、従来通り推進。歴博に約24億円、芸文センターに約75億円を計上した。

 ▽10月合併へ邑南3町村が協定
 島根県の石見、瑞穂両町、羽須美村の邑南地域3町村は12日、法定合併協議会で確認した41項目の合併協定を結んだ。同県内では安来・能義地域、江津市・桜江町に次ぎ3地域目。各町村の3月議会での議決などを経て、10月1日に「邑南町」として船出する。
 合併方式は新設合併で、新町の人口は1万3800人。本庁舎は現石見町役場とするが、教育委員会と保健・情報部門は瑞穂支所に置く一部分庁方式。議員は現在の40人が7カ月間在任する特例期間を経て、定数「18」で選挙を行う。

 ▽宍道町住民投票で合併支持
 松江・八束8市町村の合併枠組みの賛否を問う島根県宍道町の住民投票が15日投開票され、「賛成」が「反対」を上回った。投票率は67.35%で、「賛成」3619票、「反対」1635票。
 同町は、住民投票条例制定を求める住民の直接請求を発端に、昨年3月、議員提案で条例を制定。

 ▽オウム松本被告に死刑判決
 地下鉄、松本両サリンの無差別大量テロ殺人事件など、計27人が死亡した13事件で殺人罪などに問われたオウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=に対し、東京地裁は27日午後、求刑通り死刑の判決を言い渡した。弁護側は直ちに控訴した。
 小川正持裁判長は「被告は一連の犯行の源であり首謀者」とし「救済の名の下に日本支配を考えた動機は、あまりにも浅ましく愚かしい限りだ。遺族らの悲嘆は深く、極刑をもって臨む以外に道はない」と厳しく指弾した。一連の事件で死刑判決は12人目。犯罪史上、未曽有の大量殺人に走った教団の「教祖」が極刑となり、教団をめぐる事件の1審はすべて終了した。

2004年2月29日 無断転載禁止

こども新聞