3月の重大ニュース

 ▽京都で鳥インフルエンザ拡大
 京都府は2月27日、同府丹波町の大手採卵養鶏場「浅田農産船井農場」(本社・兵庫県姫路市)で20日以降、計約2万8000羽の鶏が死に、鳥インフルエンザのウイルス感染を調べる検査で陽性反応が出たと発表した。飼育していた20万羽すべてを殺処分、同農場は閉鎖された。H5N1型ウイルスの感染は山口、大分に続いて国内で戦後3例目。業者の通報遅れから感染鶏肉や卵が23府県に出荷され、一部が市場に出回った。
 卵は98万個出荷され、山陰でも消費者に売られた。島根県広瀬町にある食肉加工場にも、兵庫県内の業者から運ばれた約2000羽が冷凍保管された事実も判明、自主回収された。3日には浅田農産船井農場から約5キロ離れた丹波町で、別の養鶏場のブロイラー11羽が死に、うち3羽からウイルス感染の検査で陽性反応が出た。

 ▽養鶏場会長夫婦が自殺
 8日午前7時50分ごろ、養鶏場「浅田農産船井農場」の本社がある兵庫県姫路市の鶏舎近くで、同農産を経営する浅田肇会長(67)夫婦が首をつって死亡した。姫路署は自殺とみている。
 同会長らは2月20日ごろから鶏の大量死を知りながら、すぐ府などに通報をしなかったことが批判を浴びた。浅田会長は日本養鶏協会(東京)の理事と副会長を務めていたが、同協会は責任を重くみて役員解任を通知していた。

 ▽カラスからウイルス検出
 京都府は7日、鳥インフルエンザ感染が確認された浅田農産船井農場と、隣接する園部町でそれぞれ見つかったカラス2羽の死がいから、鳥インフルエンザウイルスを検出した。日本の野鳥で高病原性ウイルスが初めて確認されたが、カラスからの検出は世界初。
 大阪府でも10日、船井農場から約30キロ離れた同府茨木市北部で保護された後に死んだカラス1羽から鳥インフルエンザウイルスを検出した。

 ▽届け出義務違反の罰則強化
 鳥インフルエンザの感染拡大防止に向け政府は16日、家畜伝染病予防法を改正し、届け出義務違反の罰則を強化することを盛り込んだ緊急総合対策を決めた。インフルエンザ発生に伴う移動制限に協力した養鶏農家に対し、経済的な損失を国が半額補償する助成事業も盛り込んだ。

 ▽日本サッカー アテネ決める
 男子サッカーのアテネ五輪アジア最終予選B組の2試合が18日行われ、日本が3大会連続7度目の五輪出場を決めた。 
 U―23(23歳以下)日本代表はアラブ首長国連邦(UAE)と東京・国立競技場で対戦、那須大亮(横浜M)の先制ゴールで主導権を握ると、さらに大久保嘉人(C大阪)の2ゴールなどでUAEを圧倒、3―0で勝利を収めた。日本は通算4勝1分け1敗の勝ち点13でB組1位となった。 
 アテネ五輪でのサッカーは、予選を勝ち抜いた15チームと開催国ギリシャを加えた16チームが出場。8月11日に始まり、28日に決勝。

 ▽イラクで同時爆破テロ死者
 イラクのイスラム教シーア派の聖地カルバラと首都バグダッドで2日午前(日本時間同日夕)、シーア派の重要な宗教行事「アシュラ」を狙った同時爆破テロが起き、合わせて271人が死亡、約400人が負傷した。米軍主導の占領統治下のテロとして最悪の惨事。
 国際テロ組織アルカイダによる自爆テロの疑いが強い。

 ▽神戸の児童殺傷 元少年が仮退院
 神戸市で1997年に起きた連続児童殺傷事件で逮捕された男性(21)=事件当時(14)=が10日朝、収容先の関東医療少年院を仮退院した。関東地方更生保護委員会の小畑哲夫委員長らが法務省内で会見し、小畑委員長らは、事件当時認定された性的サディズム(加虐性)などの症状はなくなっており、本人の更生意欲も認められたことから「再犯の可能性はない」と判断、仮退院の許可理由などを発表した。今年12月までの保護観察期間中、精神科医を含めた支援システムを組む。

 ▽雲南6町村が合併協定締結
 島根県の雲南地域6町村(加茂、大東、木次、三刀屋、掛合町、吉田村)でつくる法定合併協議会は3日、関係者400人が出席して三刀屋町内で合併協定書調印式を行った。6町村議会や県議会の議決を経た後、11月1日に新「雲南市」が誕生する。平成の大合併で、町村制から市制へ移行するのは、山陰両県では雲南6町村のみ。
 新市の面積は553平方キロで、人口は4万6000人。現在の木次町役場を当面、本庁として位置付ける。合併後最初の選挙に限り、合併特例法の定数特例と公職選挙法を適用し議員数は38とする。

 ▽秘書給与詐取で佐藤元自治相逮捕
 愛知県警は5日、公設第二秘書の採用を装い、国からの秘書給与約1700万円をだまし取った詐欺容疑で、民主党の佐藤観樹衆院議員(62)=比例東海ブロック、元自治相=と妻で公設第一秘書を務めた美代子容疑者(52)ら3人を逮捕した。佐藤議員は4日、河野洋平衆院議長に議員辞職願を提出し、5日午後の衆院本会議で許可された。また離党届も提出したが、党は重い除名処分にした。

 ▽九州新幹線が開業
 九州新幹線が13日、鹿児島ルートの鹿児島中央-新八代(熊本)の約128キロで開業した。1973年の整備計画決定から30年余り、本格着工以来約13年を経て部分開業にこぎ着けた。
 鹿児島中央-博多はこれまでの最速3時間40分から2時間10分に大幅短縮された。停車駅は川内、出水、新水俣の3駅。

 ▽スペイン首都3駅で爆破テロ
 11日午前7時半(日本時間同午後3時半)すぎ、スペイン・マドリード中心部の3駅で多数の爆発があり、200人が死亡、1000人以上が負傷した。内戦を除いたスペイン国内でのテロ事件としては、過去最大規模の被害。スペインでは14日に総選挙の投票を控えていた。3つの駅の計4本の車両内や駅近くの路上などで計13の爆弾が仕掛けられていた。そのうち10発が爆発した。

 ▽県立高校入試で問題漏えい
 島根県の公立高校入試の英語問題を事前に漏らしたとして、同県警は19日、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで問題作成に加わった元県立高校英語教諭の木村文彦(38)=松江市西津田=と塾講師、永瀬勝美(38)=平田市美談町=の両容疑者を逮捕した。
 両容疑者は平田市内の中、高校の同級生。木村容疑者は、永瀬容疑者に頼まれ昨年12月ごろ、自ら作成にかかわった英語の入試問題の一部を漏らした疑い。昨年12月中旬に退職するまで主に自宅で入試問題を作成し、5人の学力検査委員による検討会議に諮っていた。入試問題の持ち帰りは各委員の判断に事実上委ねられていた実態が判明した。

2004年3月31日 無断転載禁止

こども新聞