情報媒体選別進む/日本新聞協会が「盛年層と新聞」調査

 若年層の新聞月決め購読者は最近8年間で10ポイント減少-日本新聞協会は、新聞離れが進むといわれる若年層世代の新聞購読状況をみる「盛年層と新聞」の調査結果をまとめた。単身者では新聞と接触のない人が38%にも上る一方で、インターネット利用者が7割に達し、情報媒体の選別が進んでいる。調査概要を紹介する。

 新聞と接触ない 単身者で38%も
 調査は昨年5月から6月にかけて、東京50キロ圏内の18歳から35歳の男女1600人を対象に、4地区に分けて割当抽出法で行った。1996年から実施、3回目。
 新聞の購読状況、購読の理由、閲読の内容、複数メディアの接触度など70項目以上にわたって回答する仕組み。

 ☆進む非購読☆
 月決め購読者は70.1%で、ここ8年間で10ポイント減少した。特に単身者の63.5%が非購読だった。また、新聞と日常的に接触のない人が全体で19.2%で、特に単身者の38.5%が閲読もしていなかった。
 新聞を読まない理由としては▽読む時間がない(39.3%)▽テレビで十分(38%)▽インターネットで十分(30%)▽自分に必要でない情報が多い(19.2%)▽関心のある情報が少ない(12.3%)などの順。
 閲読調査では、毎日読む人が37%と8年間で13ポイント減った。戸別配達を望む人が7割以上で、「家に配達がなくなれば新聞を買いにいかない」と回答した人は27%に及び、8年前比で7%の増。

 ☆ネット社会☆
 インターネットと新聞の関係については、ネット社会の進展によって影響が強まり、まだネットに取って代わられる事態ではないものの、新聞がネットに侵食されている。調査対象の7割がパソコンでネット利用。新聞の非購読者の方が利用時間が長い。ネット有料サービスの利用は2割。
 ネットに求める事項では、「面白い情報」「一覧性」「実用性」などで新聞より期待している。

 ☆携帯が便利☆
 携帯電話の普及率調査では、携帯は全体で94.8%が利用し、毎月の平均支出額が全体で8000円近い。携帯でメールかサイトを1日以上利用する人が全体で8割で、学生は9割に達した。利用目的はメール、画像受信、着メロ受信などが多い。ニュースや天気予報の有料サービスの利用は1割にとどまった。

 ☆新聞の評価☆
 読者が新聞を評価するポイントとしては「自分と新聞とのかかわり」「報道姿勢」「情報の質」の順。非購読者は「他のメディアからは得られない情報」を求める声が強い。新聞で読まれない記事として「就職・転職情報」「レジャー情報」「ファッション・流行」が多く、専門誌が強い情報で人気薄。さらに政治・経済、健康や老後のニュースはテレビで十分とする意見が目立つ。

 ☆望まれる記事☆
 望まれる新聞記事の問いでは▽仕事や生活に必要な記事(41.9%)▽知識や教養に役立つ記事(35.4%)▽くつろいで楽しく読める記事(22.4%)の順。専門性よりは一般性、詳報性よりは解説性のある記事が望まれている。さらに望まれる新聞の役割として中立的ジャーナリズム機能派が4割を超え、主張的情報機能派を支持する人は1割未満。
 調査結果について同協会経営業務部は「団塊の世代を中心に、40代以降が新聞を支える構造がはっきりした。何をどう紙面化すれば若い世代が新聞に回帰するか、発行新聞社は考えてほしい。若者が新聞に親しみ、読んでもらう工夫を大学など教育機関で継続して教えるのも一案」と分析している。

2005年2月28日 無断転載禁止

こども新聞