(17)ミヤマガラス 何百羽もの大群で行動

 雨の湖北平野。突然目の前の黒い集団が空中に飛び上がった。農閑期の田園で落ち穂をついばむミヤマガラスの群れだった。

 ミヤマガラスは、スズメ目カラス科の冬鳥。体長約五〇センチ、くちばしの根元が白いのが特徴だ。都会で人を襲うなどして問題になっているハシブトガラスや「ごんべえが種まきゃカラスがほじくる」のハシボソガラスより小型。十月ごろ、ユーラシア大陸から日本に渡り冬を越す。

 農耕地や、河原などに生息する。何百羽もの大群で行動し、昆虫類、植物の種子、穀物などをついばむ。湖北平野では、群れで電線の上に止まっている光景をよく目にするが、この時季は北帰行の真っ最中といったところだ。

 降りしきる雨の中、望遠レンズを群れに向けた。近づいて来た車に驚き一斉に舞い上がる。アルフレド・ヒチコック監督の映画「鳥」を連想させる光景だった。

 (報道部・小滝達也)

雨の降る中、一斉に飛び上がるミヤマガラスの群れ=松江市浜佐田町

2005年4月12日 無断転載禁止