(18)ズグロカモメ 体の割に長い翼持つ

 春の陽光に誘われるように、野鳥の宝庫として知られる米子水鳥公園(米子市彦名新田)に足を運んだ。観察舎のネイチャーセンター前の池に浮かぶ小島に目をやると、ズグロカモメの幼鳥が休んでいた。

 世界に五千羽ほどしか生息していない希少種。急いで望遠レンズを向け、シャッターを押した。

 ズグロカモメはチドリ目カモメ科。体長三二センチ。小型のカモメで小魚やカニ類を食べる。成鳥になると、夏場は頭部がずきんをかぶったように黒くなるのが特徴で、名前の由来となっている。中国大陸から日本に渡り、冬を越す。

 水鳥公園に今年三月二十三日に姿を見せたズグロカモメは、翼の一部に幼鳥の羽を残しており、昨夏に生まれた若鳥。まだ黒くはなっていない。

 日中は池から突き出た小さな岬の周辺で餌をあさりながら、体の割に長い翼を忙しく動かしていた。

 数は少ないが、ほぼ毎年飛来しているという。例年なら、そろそろ繁殖地へ旅立つ時期だ。

 (報道部・小滝達也)

舞い降りたズグロカモメの若鳥=米子市彦名新田、米子水鳥公園

2005年4月19日 無断転載禁止