3、4月の重大ニュース

 ▽堤前会長を逮捕
 西武鉄道株問題で東京地検特捜部は3月3日、親会社コクドの保有株を個人名義に偽装して有価証券報告書に記載し、公表前に売却したとして、証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)の疑いで、堤義明・コクド前会長(70)を逮捕した。
 昨年10月の堤前会長の記者会見に端を発した偽装株問題は、西武鉄道グループに君臨し、レジャー、スポーツの各界に力を及ぼした堤前会長の刑事責任追及に発展した。

 ▽島根21市町村、鳥取19市町村に
 「平成の大合併」で、島根、鳥取両県の最終的枠組みが3月7日、決まった。両県合わせて従来98団体あった市町村数は、10月には40団体に再編される。
 島根県内では、合併期日で協議が難航していた仁多、横田両町が3月7日、同31日に「奥出雲町」を誕生させる申請書を澄田信義知事に提出。旧59市町村が21市町村に再編されることが確定した。現行の市町村合併特例法の期限が切れる3月31日、島根県で新・松江市と奥出雲町、鳥取県では新・米子市と八頭町が合併によって誕生した。東出雲町、斐川町など6町村は「単独」を選択した。鳥取県内では、旧39市町村が19市町村に収れんされる。境港市など9市町村が単独となる。

 ▽新・出雲市長に西尾氏
 出雲圏6市町の合併で誕生した出雲市の市長選と市議選が4月10日告示され、市長選では、旧出雲市長で無所属の西尾理弘氏(63)以外に立候補がなく、無投票で初代市長に決まった。

 ▽新・松江市長は松浦氏
 8市町村の合併で発足した新・松江市の市長選が4月24日投票され、即日開票の結果、無所属で旧松江市長の松浦正敬氏(57)=自民、民主、公明推薦=が6万票余りを獲得し、無所属で旧宍道町長の川島光雅氏(55)を破り、初代市長の座に就いた。

 ▽新・米子市長に野坂氏
 新設合併に伴う米子市長選は4月24日投開票され、旧米子市長の野坂康夫氏(59)=無所属=が4万票に迫る支持を集め、共産党県西部地区委員の大谷輝子氏(68)=無所属=、会社役員石川行一氏(56)=諸派=の2人に大差をつけて、当選を決めた。

 ▽「竹島の日」を島根県議会可決
 日韓両国が領有権を主張する島根県隠岐島沖の竹島(韓国名・独島)をめぐり、同県議会に議員提出された2月22日を「竹島の日」と定める条例案が3月10日、県議会総務委員会で可決、同16日の本会議でも可決、制定された。
 韓国内では条例案の提出以降、対日感情が悪化。県と姉妹提携する慶尚北道は県に派遣していた道職員を召還。交流団体も反発を強め、断交や交流中止を宣言した。

 ▽ライブドアとフジが和解
 フジテレビジョン、ニッポン放送、ライブドアの3社は4月18日、資本・業務提携について基本合意に達したと発表した。▽ライブドアが保有するニッポン放送株(発行済み株式の約50%)をフジ側にすべて譲渡し、フジが同放送を完全子会社化する▽インターネットと放送を融合する業務提携を3社で結ぶ-ことなどが柱。
 フジは、ニッポン放送株を32・40%保有するライブドア子会社のライブドア・パートナーズを670億円で買収し、同放送の約69%の株式を取得する。フジはライブドアに440億円を出資する。

 ▽愛知万博が開幕
 大規模国際博覧会としては、35年ぶりの国内開催となる愛知万博(愛・地球博)の開会式が3月24日午後、天皇、皇后両陛下と皇太子さま、小泉純一郎首相ら約2400人が出席し、長久手会場のEXPOドームで盛大に行われた。
 「自然の叡智(えいち)」をテーマに海外から120カ国が参加する夢の舞台は、25日に開幕し、9月25日まで185日間にわたり開催されている。

 ▽ローマ法王が死去
 東欧民主化や宗教和解に大きな足跡を残したローマ法王ヨハネ・パウロ2世(本名カロル・ボイチワ)が4月2日午後9時37分(日本時間3日午前4時37分)、バチカンの居室で死去した。84歳。在位中に歴代最多の104回の外遊をこなし、旧ソ連や東欧の民主化を後押しするなど、平和外交に業績を残した。
 法王選挙(コンクラーベ)を行っていたカトリック枢機卿団は4月19日、11億の信者の頂点に立つ第265代ローマ法王に法王庁教理省長官ヨゼフ・ラツィンガー枢機卿(78)=ドイツ=を選出した。新法王名は「ベネディクト16世」。

 ▽島根原発3号機に設置許可
 中国電力が松江市に増設を計画中の島根原発3号機(改良型沸騰水型、137万3000キロワット)について、内閣府の原子力委員会(近藤駿介委員長)は4月19日、原子炉等規制法に基づく二次審査を終え、原子力推進のための基準に適合するとした経済産業相の判断を妥当だと答申。経産省の原子力安全・保安院は本体工事着工の前提となる原子炉設置許可証を26日、中国電力に交付した。

 ▽尼崎でJR脱線、106人死亡
 4月25日午前9時18分ごろ、兵庫県尼崎市久々知のJR福知山線の尼崎―塚口間のカーブで、宝塚発同志社前行きの快速電車(7両編成、乗客乗員約580人、高見隆二郎運転士)の5両が脱線、線路脇の駐車場に突っ込んで乗用車と衝突、2両が線路から約6メートル離れたマンションに激突した。106人が死亡、460人以上が重軽傷を負って病院に搬送された。1951年の旧国鉄京浜東北線桜木駅の列車火災事故と並んで戦後の列車事故史上4番目の惨事。犠牲者のなかに、出雲市出身のエンジニア日野透さん(29)も含まれ、郷里に無言の帰宅となった。
 兵庫県警は業務上過失致死傷容疑で捜査。国土交通省は近畿運輸局に対策本部を置き、航空・鉄道事故調査委員長らを派遣。尼崎東署捜査本部は、直前駅をオーバーランし、ダイヤに遅れが出たことから、遅れを取り戻そうと現場の急カーブの制限速度(時速70キロ)を100キロ超で走行し、曲がりきれず脱線、横転したとみて捜査。
 電車はステンレス製の車体がマンション1階部分にめり込むような状態で大破。救出活動は3日以上かかり、難航した。

2005年4月30日 無断転載禁止

こども新聞