(22)アオバト 警戒心強く機敏な動き

 松江市のシンボル・松江城。天守閣周辺の生い茂った森は野鳥の宝庫だ。早朝、出掛けてみると、目の前を一羽の鳥が横切った。目で追う。木に止まった鳥はアオバトだった。

 アオバトはハト科で、鳴き声は「オーアオー、オ、アオー」。か細く、人間の声によく似ている。海水や塩分を含んだ温泉水を飲む珍しい習性でも知られる。全身緑色で、所々に黄色が交じる。雄は肩羽のところにあるワインレッドが目立つ。

 島根県内では奥山の広葉樹林にすみ、人の目に触れるのは意外と珍しいという。まれに地上に降り立つこともあるが、ふだんは樹上で木の実を食べる。

 中国南東部などに分布、日本には夏鳥として渡来する。

 地上から頭上に望遠レンズを向け撮影していると、突然地上に降り立った。少し移動したとたん、あっという間にいなくなった。天敵の多い野生バトの、強い警戒心を感じた。
広葉樹の上で静かに羽を休めるアオバト=松江市殿町、城山公園

2005年5月24日 無断転載禁止