(26)カルガモ 母の背見て必死に泳ぐ

 ヨチヨチ歩きのひなの姿が愛らしいカルガモ一家。米子市の「米子水鳥公園」(彦名新田)のすぐ近くの小川で、偶然にもその光景に出くわした。たくさんのひなを連れ、かいがいしく面倒を見るお母さん鳥に心が和んだ。

 カルガモはカモ目、カモ科の留鳥で体長は約60センチ。アジアを中心に分布し、日本では北海道(大半が夏鳥)をのぞき全国どこでも1年を通し見ることができる。くちばしが黒く、先端が黄色いのが特徴。

 他のカモ類は雄の方が美しいものが多いが、カルガモは雄と雌がほとんど同じ。わずかに雄の方がコントラストが強く、尻の黒みが目立つぐらいだろうか。

 巣は水辺の草むらに作り、4月から7月にかけて繁殖する。ひなが生まれる前に、雄は群れから離れ、子育てはもっぱら母親の役目。ひなは、巣にとどまらず、母親に連れられて、餌の水草を探しながら、次々に移動していくという。

 望遠レンズを付けたカメラを構えていると、カルガモの母親が「グェッ、グェッ」と鳴きながらひなを従えてこちらに向かって泳いできた。ひなの数は10羽、生後1カ月ぐらいはたっていようか。遅れまいと必死に泳ぐひなの姿がかわいらしい。

 母親がひなを集め、何かを話しているように見える。餌の採り方を指導しているのだろうか。親子のほほ笑ましい光景に見とれながらも、急いでシャッターを切った。
川面にたたずむカルガモ一家。親子のほほ笑ましい姿に心が和んだ=米子市彦名町

2005年7月19日 無断転載禁止