(28)チュウシャクシギ 印象的なくちばしに感動

 「ホイ、ピピピピピ」。秋の夕暮れが訪れた島根県斐川町の斐伊川河口。口笛のような鳴き声とともに2羽の鳥が飛来し、草むらに降り立った。望遠レンズを向ける。湾曲したくちばしが特徴のチュウシャクシギだった。

 チドリ目シギ科。体長は42センチ。頭部にある白い頭央線と黒褐色の頭側線がひときわ目立つ。砂浜や干潟、水田、河口などでよく見られる。

 ユーラシア大陸の北部や北アメリカの北部で繁殖し、アフリカ、中東などの暖かい地域で越冬する。日本には渡り鳥として春と秋に飛来するが、沖縄ではごく少数が越冬する。砂浜などで小型のカニを好んで食べるという。

 突然、草むらからチュウシャクシギのつがいが姿を現し、こちらへ向かってきた。すばしっこく、なかなかシャッターが押せない。そうこうするうちに、一羽が道端にはい上がってきた。黒っぽい印象的なくちばし。ファインダー越しにしばらく、その「自然美」に見とれてしまった。
草むらから突然姿を現したチュウシャクシギ。湾曲したくちばしが印象的だ=島根県斐川町

2005年9月30日 無断転載禁止