松江で島根県NIEセミナー 講演や実践報告

「活字は感性や物事を多面的にみる力を育ててくれた」と話す寺本恵子さん
 学校の授業に新聞を活用するNIE活動の普及を目指し「第6回島根県NIEセミナー」が12日、松江市殿町の県民会館であった。邑南町の地域おこしマイスター寺本恵子さん(62)が、「新聞と私」と題して講演。「活字は考える力を広げてくれる素材。子どもたちが新聞を手に取るきっかけづくりが大切」と、学校、新聞社の関係者ら30人に呼び掛けた。

 寺本さんは、小学3年生の時に両親が小学生新聞を取ってくれ、それから始まった活字との付き合いが「感性や物事を多面的にとらえる力を育ててくれた」と、経験談を披露。子どもたちには「活字の向こうにどんな思いや意見があるかを考えてほしい」と強調した。

 セミナーでは、県内の実践報告もあった。

 出雲市立桧山小学校の松浦和之教諭(42)は、児童に社会の動きや人間の生き方に関心を持ってもらおうと始めた記事のスクラップ活動を報告。児童が次第に楽しんで好きな記事を切り抜くようになったとし、「新聞を読む楽しさを知る積み重ねが、生涯にわたり新聞と上手に付き合い、豊かな暮らしをつくる」と発表した。

 雲南市立吉田中学校の松浦宏道教諭(36)は、NIEによる職業教育について報告し「授業で記者本人から職業観や体験談を聞いたことが、生徒たちが今後の生き方を問い直し、広い視野を持つきっかけになった」とした。

 県NIE推進協議会が、県内の小中高校生を対象に行った第1回わがまち新聞コンクールの表彰式もあり、最優秀賞の出雲市立浜山中2年原未緒さん(13)ら5人に賞状が贈られた。

2005年11月14日 無断転載禁止

こども新聞