11、12月の重大ニュース

 ▼中海・宍道湖がラムサール登録
 国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の締約国会議が11月8日、アフリカのウガンダで開幕し、島根、鳥取両県にまたがる中海と島根県の宍道湖など日本の湿地20カ所が新たに登録された。
 ラムサール条約は、水鳥をはじめ多様な動植物が生息する湿地や湖沼の保護が目的。中国地方では今回登録された山口県の秋吉台地下水系と合わせて3カ所。日本の登録地は計33カ所になった。

 ▼紀宮さまがご結婚
 天皇家の長女紀宮さま(36)は11月15日、東京都職員黒田慶樹さん(40)と結婚された。式は昼前、東京都千代田区の帝国ホテルで挙げられた。代理の宮内庁職員が婚姻届を提出して皇族の身分を離れ、民間人「黒田清子(さやこ)さん」としての生活がスタートした。

 ▼中海堤防は60メートル開削に
 島根、鳥取両県にまたがる中海の懸案だった堤防開削問題で、農水省は11月17日、旧本庄工区の森山堤防を60メートル開削して橋を架ける事業を、同省の中海土地改良事業として行うことを示した。2008年度に完成し、島根県に無償譲渡する。堤防開削は、島根、鳥取両県が01年に交わした確認書で大橋川改修事業を着手する条件の一つに位置付けられていた。

 ▼ホテル、マンションの耐震強度偽装
 国土交通省は11月17日、東京など3都県のマンション20棟とホテル1棟の計21棟で、姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)が偽造した構造計算書が建築確認の際に使われていたと発表。その後の調べで姉歯秀次1級建築士(48)が関与した建築物は206件に増え、17都府県83棟で構造計算書が改ざんされていた。ホテル3棟が営業停止に追い込まれ、マンション20棟以上に耐震性が不足している恐れがある。いずれも、建築基準の3割から7割程度の強度しかなく、震度5強の地震で倒壊する可能性が確認された。
 国土交通省は24日、姉歯建築設計事務所の構造計算書を基に、首都圏のマンション、ホテル計20棟の建築確認審査を行った指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)を立ち入り検査した。
 12月7日、北側国土交通相は姉歯建築士の1級建築士免許の取り消しを決めた。

 ▼耐震強度偽装関与を総研全面否定
 耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は12月14日、構造計算書を偽造した姉歯秀次元1級建築士を証人喚問。姉歯元建築士は、木村建設の篠塚明元東京支店長(45)を名指しし「鉄筋量を減らすよう言われた。(元支店長に法令違反の認識は)十分にあったと思う」と証言、同社側の違法な指示が偽装の原因と指摘した。午後の喚問で篠塚元支店長は「偽造に関しては指示は一切ない。法律の範囲内で経済効果を求めただけ」と主張した。木村盛好社長(73)も「検査機関で建築確認が下りており、偽造されているとは気づかなかった」と述べた。経営コンサルタント、総合経営研究所(総研)の内河健所長(71)は「姉歯氏に会ったこともない」と偽装関与を全面否定した。

 ▼「姉歯」関連で一斉捜索
 耐震強度偽装事件で、警視庁と千葉、神奈川両県警の合同捜査本部は12月20日、建築基準法違反容疑で千葉県市川市の姉歯秀次元1級建築士の自宅兼事務所や、国土交通省の告発対象となった東京都内のマンション、ホテル計4件の建築主や施工業者など関係先を一斉に家宅捜索した。
 捜索先は、マンション建築主のヒューザー(東京都千代田区)の本社や小嶋進社長宅、施工した木村建設(熊本県八代市、破産)、コンサルタント会社「総合経営研究所」(総研、千代田区)など東京、千葉、埼玉、福岡、熊本、宮崎の1都5県の100カ所以上。

 ▼皇位継承で女系天皇容認の報告書
 皇位継承の在り方を検討してきた小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長=吉川弘之・元東大学長)は11月24日、女性天皇と、その子・孫(女系)の天皇即位を容認する報告書をまとめ、小泉首相に提出した。報告書は「皇位の安定的な継承を維持するためには、女性天皇・女系天皇へのみちを開くことが不可欠だ」と明記した。皇位継承順位は、男女を問わず、天皇の第1子から出生順に定める「長子優先」とした。これまでの男系男子による皇位継承を抜本的に変える内容となっている。

 ▼小学女児殺害でペルー人逮捕
 11月22日午後、広島市安芸区の小学1年木下あいりちゃん(7)が下校途中に殺害された。海田署捜査本部は30日、殺人と死体遺棄容疑で近くに住むペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤケ容疑者(33)を潜伏先の三重県鈴鹿市の知人宅で逮捕した。
 同容疑者は当初、容疑を全面的に否認したが、12月1日に広島地検に送検後、女児殺害を認めた。

 ▼栃木で小1女児殺される
 栃木県今市市で12月1日午後、下校途中に行方不明となった小学校1年吉田有希ちゃん(7)が2日午後2時ごろ、失踪(しっそう)、現場から約60キロ離れた茨城県常陸大宮市内の林道脇で遺体で見つかった。胸などに刺し傷があり、殺人事件とみて調べている。

 ▼宇治では塾で小6女児刺殺
 12月10日午前9時すぎ、京都府宇治市神明石塚の学習塾で、同塾の生徒で神明小学校6年生の堀本沙也乃さん(12)が包丁で首や顔などを刺され、死亡した。宇治署は殺人未遂の現行犯で連絡してきた同塾講師の大学生、萩野裕容疑者(23)を逮捕した。「相性が悪く、刺した」と自供。

 ▼一般会計8年ぶり80兆円割れ
 谷垣禎一財務相は12月20日午前の閣議に、2006年度予算の財務省原案を提出した。一般会計総額は05年度当初予算比3・0%減の79兆6860億円と4年ぶりに減少、8年ぶりに80兆円を割った。政策経費である一般歳出も1・9%減の46兆3660億円と2年連続で縮小。小泉純一郎首相による最後の予算は、過去4回に比べても一段と緊縮型となり、財政再建への意欲を強く示した。
 新規国債発行は12・8%減の29兆9730億円に抑え、首相が財政再建の目標として掲げた「国債30兆円枠」を達成した。

 ▼2年ぶり米国産牛肉輸入再開へ
 内閣府の食品安全委員会は12月8日、北米産牛肉の輸入再開を事実上容認する内容の評価報告を了承した。これを受けて政府は12日に輸入再開を正式に決めた。牛海綿状脳症(BSE)の発生に伴い、輸入が止まっていた米国産牛肉は、約2年ぶりに輸入が再開された。

2006年1月2日 無断転載禁止

こども新聞