石見銀山創作能を披露

公開された創作能「石見銀山」の一場面
 来年7月の石見銀山の世界遺産登録に向け、銀山をモチーフに作成された創作能「石見銀山」が17日、松江市殿町の島根県民会館で公開された。

 「石見銀山」は、城西国際大学客員教授の脇田晴子さんが、銀山の繁栄ぶりをうたった江戸時代の謡曲「石見銀(いわみがね)」を改作し、能楽に仕上げた。

 作品は3つの場面で構成。土地の説明を行う銀の精や山神(やまのかみ)の化身が登場する場面では、鼓や笛の音が幽玄な雰囲気をかもしだし、満員の観客が舞台に見入った。

 京都市在住の前田美佳さん(25)と川合礼華さん(23)は今回の公演のために松江に帰省。「難しそうな印象を持っていたが、物語の流れが分かりやすく、時間も手ごろ」「解説もあり、若い人にも見やすい内容だと思う」と、感想を述べた。

 脇田さんは公演に先立ち、日本が銀の産出国として世界の貿易社会に組み込まれるようになった過程など、銀山の果たした役割についての持論を歴史的観点を交えて解説。「作品がご当地能として定着し、地域文化の発展のための一つの核になれば」と、思いを述べた。


2006年9月17日 無断転載禁止