取材班・松江南高新聞部 高校生にとってのコンビニ

買い物をする高校生。コンビニエンスストアは商品購入だけでなく、高校生にとって大切な「居場所」になっている=松江市内
 高校生に紙面を提供し、取材を行ってもらう「青春はつらつ新聞」。今回は松江南高校新聞部が「コンビニエンスストア」をテーマに高校生の利用実態を探りました。

 友人と過ごす「居場所」

 日ごろ何げなく立ち寄るコンビニエンスストア。松江南高(松江市八雲台1丁目)の近くにもコンビニがあり、多くの生徒が毎日のように利用している。高校生の利用実態を調べたところ、生徒は買い物目的だけで立ち寄っているわけではなく、コンビニは友達と飲み食いしながらおしゃべりする大事な「居場所」となっていることが分かった。

  ☆★☆買い物以外に利用
 南高生200人を対象にアンケートを行った。

 「コンビニの利用目的」という質問では、買い物以外の利用目的が50%を占めた。これは高校生にとってコンビニが、買い物をするための場所というよりも、日常的に立ち寄る場所だということを意味しているのだろう。

 「コンビニで買ったものを食べる場所」という質問では、興味深い結果が出た。買い物したうちの20%、5人に1人が店の前で食べている。コンビニの前で食べる理由は「すぐに食べたい」「ごみが捨てられる」「他に食べる場所がない」という理由が複数あった。この答えからは、コンビニの前で食べることについて抵抗を感じている様子はないように思える。

 「コンビニで主に買うもの」という質問では、食料品が97%を占め、その中でも最も割合の多かったのが飲料品の32%。食べ盛りの高校生らしい結果が出た。

  ☆★☆周囲の視線自覚を
 これらは高校生側の視点だが、逆にコンビニから見ると高校生はどう見えるのだろうか。

 学校近くのコンビニの店員によると、高校生の良い点は明るくて親しみやすいところ。逆に悪い点はマナーの悪さ。入り口付近に座り込んだり、ごみの片付けが悪かったりするケースがあるという。私たちはコンビニで買ったものを食べることにあまり抵抗はないのだが、はた目から見ればマナーが悪いように見えるのかもしれない。

 今回の調査で高校生にとってコンビニは、大事な「居場所」ということが分かった。そしてその「居場所」を守るためには、もう少しコンビニでのマナーについて私たち自身が考え、自覚する必要がある。今回の取材はそういうことに気づかされた取材でもあった。


 中四国ローソン中国運営部・井門さんに聞く

 コンビニエンスストアに関するアンケート調査や取材を通じ、さまざまな要望や疑問が浮かび上がった。中四国ローソン支社中国運営部の井門宏紀・島根ディストリクトマネジャー(35)に、販売形態やサービス内容に対する考え方や今後の方針を聞いた。

井門宏紀・中四国ローソン支社中国運営部島根ディストリクトマネジャー(左)に今後の事業展開などを聞く松江南高新聞部員たち
 -アンケート調査では買った商品をすぐに食べる場所が欲しいという要望があった。どう思うか。

 「店舗によっては、高齢者用の座席を店内に設けているところもある。店舗の前に座席を設けることについては事故の問題があって難しい。駐車場が広い店舗であれば要望に応えることができるかもしれない」

 -飲み物の種類をもっと増やしてほしいという要望がある。

 「店舗の大きさは限られているので、商品配列をさらに工夫して対応したい。実は、南高近くの店舗は他店舗と比較してお菓子やジュース類のスペースを多く取るようにしている。新商品も毎週登場しているので、楽しみにしていただきたい」

 -今後の店舗展開や経営方針を教えてほしい。

 「一層の社会貢献を目指したい。例えば、環境問題でローソンはチームマイナス6%に参加し、環境保全に努めている。土に分解されるプラスチックを使用した容器を採用したり、レジ袋削減運動も行っている。その他にも災害時にライフライン確保に役立つ取り組みを目指したり、地域は限られるが高齢者宅への宅配サービスを試験的に行っている。地域のコミュニティーで求められる要素が何かを考え、地域社会に役立つ取り組みを担っていきたい」


 取材後記
 今回私たちは「高校生にとってのコンビニ」をテーマにアンケート調査や取材を行った。

 校内で取材をすることはあるが、校外での取材やアンケート調査は初めて。その上、普段の校内新聞と違い、この記事を多くの人が読むと思うと、初めはかなり不安があった。

 ローソンの方にインタビューするときなど、うまく話せなくて自分たちの力のなさを感じた。それでも先生の指導や助言で何とか記事を仕上げることができて今はほっとしている。

 振り返ると、今回の体験を通じて、新聞部員として少しは成長できた気がする。記事の作り方やテーマの決め方など参考になることが多かったので、この体験を生かして引き続き活動していきたい。(尾崎裕紀)


 部活紹介・「明るく楽しく」活動
 「明るく楽しく」をモットーに5人で活動しています。取材となればどこにでも出掛けていく行動派の2年生に、静かにかつ確実に仕事をこなす知性派の1年生。性格は全然違いますが、それぞれがそれぞれの役割を果たしながら、月1回の新聞発行を目指しています。その新聞作りで常に意識していることが、読者を楽しませることと同時に自分たちも楽しむこと。少しでも多くの人に新聞を読んでもらえるよう、これからも頑張って活動していきたいと思います。

 松江南高校新聞部員=高田翼、須山大輝、尾崎裕紀、石倉由希、森脇梓未

2006年9月29日 無断転載禁止

こども新聞