石見銀山遺跡の現地調査を18日から実施

 来年度の世界遺産登録を控える大田市の石見銀山遺跡で、世界百十カ国の専門家で構成する国際NGOの国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査が、十八日から三日間の日程で実施される。調査結果は、依頼先の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会に提出され、登録の可否を左右する重要な判断材料となる。

 調査は、イコモス・オーストラリア国内委員会のダンカン・マーシャル氏が担当。銀山周辺や大森町の町並み、積み出し港として栄えた沖泊などを巡り、世界遺産推薦書に記載された内容と照合しているかを確認したり、遺跡の保存管理体制をチェックする。

 イコモスが調査結果を取りまとめ、来年五月ごろにユネスコに世界遺産登録の可否に関する意見を盛り込んだ評価リポートを提出。同六月二十三日から、ニュージーランドのクライストチャーチ市で開かれる第三十一回世界遺産委員会で登録が決まる。

 世界二十一カ国が参加する同委員会では、新規登録四十四件が審査される予定。石見銀山遺跡の審査は六月二十六日か、二十七日になる見通しで、最終日の七月一日に正式決定される。

 イコモスの意見は、世界遺産委員会の審査に大きな影響力を持つとされ、島根県教委の和田謙一・世界遺産登録推進室長は「調査員に銀山の価値を的確に伝えられるよう万全の態勢で臨む」としている。

2006年10月5日 無断転載禁止