銀山の遺構くっきり 研究者調査控え草刈り

清水谷製錬所跡で草を刈る参加者ら
 世界遺産登録の現地調査を前に、大田市大森町の石見銀山遺跡で八日、クリーン銀山が行われ、市民や行政職員ら八十人が草を刈り、遺跡の美化活動に励んだ。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の依頼を受けた国際記念物遺跡会議(イコモス)の研究者が、十八日から現地調査を実施するのを前に、官民でつくる石見銀山維持・保全活動連絡会議が、遺跡の姿がよく分かるようにするために企画した。

 参加者は、銀山公園に集合後、五班に分かれて同公園や城上神社など五カ所を清掃。清水谷製錬所跡では、二十人が草刈り機やかまを手に伸びた草を丁寧に刈り取った。

 作業が進むと、草で隠れていた明治期の石垣やU字形の石組み遺構が姿を現し、同遺跡の中でも数少ない近代遺産の景観がくっきり。初めて参加した馬路地区婦人会の山根直美会長(62)は「雑草が生い茂ると遺産の迫力が分からなくなる。きれいになって良かった」と笑顔で話した。


2006年10月9日 無断転載禁止