「銀の道」歩いて探訪 往時の繁栄しのぶ

銀の道ウオークを楽しむ参加者ら
 来夏、世界遺産に登録される大田市の石見銀山遺跡で十四日、銀山街道・温泉津沖泊道を散策する「銀の道ウオーク」があり、市内外から参加した九十人が、街道沿いの文化的景観などを楽しみながら、銀山の歴史に思いをはせた。

 温泉津沖泊道は、十六世紀後半から、石見銀の搬出や消費物資の搬入に利用され、全長約十三キロ。往時をしのばせる石仏などが残る。そういった石見銀山を支えた道の歴史を理解してもらおうと、「銀の道を歩く会」(西本俊司会長)が初めて、同ウオークを企画した。

 参加者は、石見銀山ガイドの会の会員の説明を聞きながら、大森町の銀山公園を出発。街道最大の難所・降路坂を越え、宿場町だった温泉津町西田地区では、稲束を掛けた姿がヨズク(ミミズク)に似たヨズクハデの景観を観賞した。

 この後、街道を行き交う人々が休息した金柄杓(かなびしゃく)の泉の水を味わい、終点の沖泊港では、停泊した船の綱を結んだ鼻ぐり岩を見つめ、戦国後期のにぎわいを連想した。

 同遺跡を初めて訪れた飯南町の会社員和久利綾子さん(24)は「石畳がよく残り、銀を運んだイメージが身近になった」と笑顔で話した。


2006年10月17日 無断転載禁止