石見銀山遺跡の世界遺産登録に自信

 来夏の世界遺産登録を目指す大田市の石見銀山遺跡で、国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査が終了したのを受け、文化庁と島根県、同市が21日、大田市役所で記者会見した。同庁の担当者は、同遺跡の特性を認識してもらえたと手応えを強調。岩本健吾・記念物課長は登録について、「本質的に、心配していない」と自信を示した。

 現地調査は、イコモス・オーストラリア国内委員会のダンカン・マーシャル氏が担当。18日から3日間、戦国時代後期から銀を生産した仙の山など、442ヘクタールに及ぶ遺跡の核を踏破し、世界遺産にふさわしいかを審査した。

 文化庁側は会見で、調査では、文化的価値と遺跡が本物かどうかという、真実性、完全性、登録後の保全と管理の5点について確認されたと報告。

 調査に同行した本中真・主任文化財調査官は、中世からの銀鉱山遺跡と現在、住民が暮らす大森と温泉津の町並み、銀山街道など、多彩な要素が共存する特質を「理解してもらえた」と成果を披露した。

 さらに、岩本課長は、遺産登録の可否に関するマーシャル氏の発言はなかったとする一方、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への登録推薦書を作る段階から「世界遺産の保全管理に、万全を期してきた自信がある。後は、積み重ねたものを正確に理解してもらう段階」と胸を張った。

 イコモスは来年5月ごろ、同遺跡の登録可否の意見を記した評価リポートをユネスコに提出。同6月末から、ニュージーランドで開催されるユネスコ世界遺産委員会で、可否が決まる。


2006年10月21日 無断転載禁止