四季の銀山巧みな描写 大田の工芸家和田さん

自作の水彩画を前に石見銀山遺跡の魅力を語る和田孝夫さん
 大田市大田町の工芸作家・和田孝夫さん(56)が来夏、世界遺産に登録される石見銀山遺跡を描いた「銀山街道スケッチの旅・ふるさと水彩画展」が、同町の一畑百貨店大田ショップで開かれ、町並みや銀を積み出した港などの四季折々の風情をとらえた作品が来場者を楽しませている。十日まで。

 和田さんは、自宅で風工房「孝」と茶店ギャラリー「野の花」を開業。二年前から、同遺跡の山城や街道などを歩き、気に入った風景などを描き続けている。

 会場には、戦国武将・毛利元就を祭った大森町の豊栄神社や、近代に銀製錬が行われ、紅梅と白梅が咲く清水谷製錬所跡などを描いた四十点を展示。戦国時代、石見銀を求めて外国船が来た可能性がある温泉津町の幻の港・古龍や、西田地区の秋の風物詩・ヨズクハデなどの作品が目を引く。

 和田さんは「石見銀山は歩くことで魅力が分かる。栄枯盛衰を感じさせる遺跡の奥深さを描きたい」と話した。


2006年12月8日 無断転載禁止