「天敵」の竹伐採 石見銀山遺跡市民も協力

刈り取った竹をチップにする参加者たち
 来夏、世界遺産に登録される大田市大森町の石見銀山遺跡で十日、同市のNPO法人・緑と水の連絡会議(高橋泰子理事長)が、遺跡を壊す”天敵”の竹を伐採した。市民ボランティア七十人が参加。刈り取った竹をチップに加工し、駐車場に敷き詰めて有効活用した。同市で来年十月に開かれる全国雑木林会議などで、同法人はさらなる遺跡の保全、整備策を探る。

 同遺跡では、はびこる竹が遺跡を破壊。枯れた竹は、景観も損なうため、同法人が手つかずの竹やぶに人の手を入れ、きれいな竹林にしようと、作業を提唱した。

 参加者は、石見銀山の地役人を務めた吉岡出雲の墓所周辺で、約三百本を伐採。同市仁摩町で竹の有効活用に取り組むグループ・大国竹取物語(門崎匡代表)のチップ加工機械を近くの駐車場に運び込み、切った竹をチップに。その後、駐車場脇に敷き、雑草の繁茂を防ぐようにした。

 同法人が遺産登録を見越し、石見銀山遺跡内での開催を誘致した第十五回全国雑木林会議には、全国から研究者やNPO法人などの関係者が参加する見通し。

 同法人の和田譲二事務局長(46)は「世界遺産となる里山の活用は研究者の関心が高く、遺跡の保全につなげたい」と意欲を燃やしている。


2006年12月12日 無断転載禁止