島根県技術士会が石見銀山の研究報告

県技術士会が企画した石見銀山遺跡の研究発表会
 今夏、世界遺産に登録される予定の石見銀山遺跡をテーマにした、島根県技術士会(渡部修会長)の研究発表会が20日、大田市大田町のあすてらすで開かれた。銀鉱床の発見につながったとされる植物や、坑道内部の現状の研究成果を、会員や市民ら100人に報告した。

 同会は遺産登録を見据えて2002年から、石見銀山遺跡の活用と魅力の向上を目的に研究活動をしている。その集大成として、報告書をまとめるとともに、同遺跡の地元・大田市で、初めての発表会を企画した。

 このうち、地質学が専門の会社員原裕二さん(48)=斐川町=と、森林植生に詳しい会社員平野浩さん(46)=同町=ら4人は、第一分科会の取り組みを報告。

 平野さんは、鉱山師が銀をはじめとする重金属鉱床を探す際、指標植物として活用したとされるシダのヘビノネゴザが、石見銀山の龍源寺間歩の入り口付近など、永久鉱床の川沿いに分布していることを確認した。

 明治-大正にトロッコが敷設され、仙の山(大田市大森町)の本谷と清水谷を結んだ金生坑を調査した結果、坑道内の強度がコンクリートの3分の1しかなく、崩落が進み、危険な状態になっていることも報告された。

2007年1月21日 無断転載禁止