9月ににっぽん丸が温泉津寄港へ

温泉津港への寄港が決まった大型客船「にっぽん丸」=資料
 大型客船「にっぽん丸」が九月に、石見銀山の物資輸送拠点として栄えた大田市の温泉津港に初めて寄港することが決まった。運航会社が石見銀山の七月の世界遺産登録をにらみ、すでに登録されている屋久島(鹿児島県)、厳島神社(広島県)を巡る世界遺産ツアーのルートに、石見銀山を加えた。五月には日本一周クルーズの大社港への寄港も計画されており、大量輸送が可能な海路を使った、山陰観光ルートの定着が期待される。

 にっぽん丸(約二二、〇〇〇トン、定員六百人)の温泉津寄港は、船を所有・運航している商船三井客船(東京都)が、「海から眺め、訪れる世界遺産」をテーマにした新企画として計画。

 屋久杉で知られる屋久島、海上の大鳥居や社殿で有名な厳島神社とともに、石見銀山とのかかわりが深い温泉津港を選んだ。同港に大型客船が寄港するのは初めてという。

 計画では、にっぽん丸は九月二十二日、六泊七日の日程で横浜港を出航。厳島神社を訪ねた翌日の二十五日午前に温泉津港沖に到着し、同日夜まで停泊。同二十七日の屋久島を経て、神戸港で行程を終える。

 温泉津での寄港時には、世界規模の銀流通のロマンを体感しながら、専用船で同港に出入港し、銀山の間歩などを探訪する企画もある。ツアー定員は三百五十人。

 にっぽん丸は大型連休中の五月一日には日本一周クルーズで、神迎えの地・稲佐の浜の一角にある出雲市の大社港に初寄港。商船三井客船の番留誠営業企画部次長は「島根県はツアーの価値を高める観光資源が豊富。大社、温泉津両港は、定期的な寄港を視野に入れている」と話した。

 県観光振興課の犬山正博課長は「多様なニーズに対応するため、海から島根にアクセスする旅行形態を育てたい」と、大型客船の受け入れを進めたい考えを示した。


2007年1月24日 無断転載禁止