大田市が龍源寺間歩を整備へ

車いすの利用者も見学できるよう整備される龍源寺間歩=大田市大森町
 今夏、世界遺産に登録される石見銀山遺跡で、大田市は唯一公開している同市大森町の坑道「龍源寺間歩」を、車いすの来訪者が見学できるよう整備する。合わせて、銀鉱脈を採掘した場所を示す説明板を設けるなど、坑内の利便性と安全性の向上を図る。工事期間中の一日から十六日まで公開を休止する。

 龍源寺間歩は、出口につながる新坑道を作った一九八九年から公開。長さ百五十六メートルの旧坑道には側溝があり、車いすで入ると脱輪する。また、来訪者からは「どこに銀鉱脈があったのか分かりにくい」などの指摘もあり、整備を決めた。

 工事では、入り口の石段をなくしてスロープ化するとともに、旧坑道坑内の傷んだ路盤を再舗装し、側溝にはふたをかぶせる。二カ所に説明板を設けて採掘跡の照明を明るくし、崩落危険個所で安全対策を行う。新坑道では両側に手すりを設置し休憩できるスペースも設ける。事業費は約三千万円。工期は三月二十六日までで、車いすで利用できるのはそれ以降になる。また、二月十七日以降は公開しながら工事を進める。

 龍源寺間歩は一六九〇年ごろの江戸時代前期から銀の採掘が行われた。昨年の年間入場者は九万六千人で、前年より三万人増えた。

2007年1月31日 無断転載禁止