取材班・松江北高新聞部 高校の制服

 腰パン、ミニスカート-。高校の制服の着こなしにも「流行」がある。規律を重視する大人は制服に「学生らしさ」を求めるが、生徒は着こなしの基準をどこに置いているのか。今回は松江北高校新聞部が「高校の制服」についてアンケート調査を実施し、分析した。

 流行求め個性表現

 松江北高1、2年生657人を対象に、アンケート調査を昨年12月に行った。

 ▽機能性とデザイン

 「学校の制服は好きか」という問いで、男女とも「いいえ」が多く、女子の40%は否定的。校則の制服規定で男子は「良い」が25%だったのに対し、女子は「変えてほしい」が42%という結果が出た。

 制服で重視する点は、男子は「機能性」、女子は「デザイン」という回答が多く、男女間で考え方に違いがある。

 女子の57%がスカートを短くしており、理由は「かわいいから」が20%。流行を追う女子高生の「個性表現」と思われる。女子のミニスカートに対して男子は「見苦しい」(13%)と思っている。

 男子の22%がズボンを腰の低い位置ではく「腰パン」を取り入れている。「かっこいいから」(9%)と「靴下を隠すため」(42%)で理由の大半を占め、男子もファッション性を意識している。男子の「腰パン」に対し、女子は「変だと思う」が20%だった。

 近年、ブレザーの下から何センチもはみ出すように着られている女子のカーディガンの着こなしについて、女子の23%が「かわいい」と答え、おしゃれととらえている傾向がみられた。

 アンケート結果を見ると、北高生の中では「流行」を優先する人が多いようだ。「節度を持って制服を着てほしい」や「個性の表現方法の一つだ」などの熱いコメントが多数寄せられ、制服への関心の高さをうかがえた。

 生徒には、制服に対して不満はあるが制服そのものへの否定はない。標準的なものに対してファッション性をいかにして取り込むかに重点が置かれているので「制服廃止論」は進んでいない。

 ▽今も昔も「抵抗」

 生徒の中には流行に乗った乱れた制服を批判する人も多い。また大人もわたしたちを注意するが、今回の制服業者の方への取材などで、どの世代にも学生時代には流行というものが存在していたことが分かった。

 大人は勉強にしっかり励んでもらいたいからこそ、わたしたちの服装の乱れを指摘するのだと思う。頭の中では大人が求める「学生らしさ」が大切であるということを理解してはいる。ただ、今も昔も生徒というのは制服に「抵抗」していると思われる。わたしたち現代の高校生も同じ制服という枠の中で自分らしさを求めたり、人との同調、流行に左右されたりしながら、若者独自の文化をつくり出しているのだと思う。


 松江の販売業者に聞く 年代ごとにデザイン変遷

※制服業者の取材をもとに製作
 制服の着こなしによる「自分らしさ」のアピールは、最近の若者に限ったことなのだろうか。松江市内の高校の制服を販売する「フタバヤ」(松江市東茶町)の社長井原康之さん、節子さん夫妻に話を聞いた。

 -制服の着こなしにも流行がみられるが、昔はどのようなものがあったのか。

 「年代によって違う。女子はひざ下のスカート、男子はスリムなズボンや学ランの上着の長さを短くした『短ラン』などがはやっていた時期があった。約十年前から女子は短いスカートが、男子はいつごろからかは分からないがズボンを腰の低い位置ではく『腰パン』がはやっているようだ」

 「今は都会の方では長いスカートをはく人が増えているようだ。地方でもそろそろ流行に変化があるかもしれない」

 -アンケート結果を見ると松江北高の制服に満足していない生徒もいる。制服のデザインで今の流行はどのようなものか。

 「昔はどこの学校もセーラー服だったが、松江北高が他校に先駆けてブレザーにした。その当時は斬新なデザインで他校もだんだんとブレザーにしてきた。最近はチェック柄やリボンをつけるという形式が私立を中心にはやっている」

 新聞部紹介
 松江北高新聞部は1年生3人で活動しています。話し好きな3人なのでいつも笑いが絶えません。取材をする際にこぼれ話(裏話)をたくさん聞くことができますが、パソコンを使うのが苦手で毎回奮闘しています。伝統のある松江北高新聞部ですが、それに負けないよう「楽しい新聞」を心掛けて頑張っています。

 取材後記
 今回の「青春はつらつ新聞」は楽しんでいただけたでしょうか。どうやら北高生は流行を重視したい、という考えも多くみられ、生徒の制服に対する関心の強さには驚きました。
 業者の方にお話をうかがう機会があり、初めての本格的なインタビューとなりました。最初は緊張していましたが、だんだん話が広がっていき、自分たちの知らなかった制服の歴史を聞くことができました。
 テーマを決めた後に「うまくまとめられるか」と不安に思っていましたが、多くの方々の支援により、書き上げることができました。心から感謝しています。良い体験をさせていただきありがとうございました。
 (松江北高新聞部・小村夏子、恩田麻由、飯国愛紗)

2007年2月1日 無断転載禁止

こども新聞