石見銀丁銀2枚、一般初公開

島根県教委が購入した御公用丁銀(左)と石州文禄丁銀
 島根県が購入した、石見銀山産の銀で造られた「石州文禄丁銀(せきしゅうぶんろくちょうぎん)」と、「御公用丁銀(ごくようちょうぎん)」の2枚が10日、大田市大田町のあすてらすで開かれるシンポジウム「ここまでわかった石見銀山」会場で、時間を限り初めて一般公開される。いずれも16世紀に鋳造され、極めて希少価値が高い。

 石州文禄丁銀は、豊臣秀吉が文禄の役(1592-93年)で朝鮮出兵した大名への褒美用として鋳造させたとされる銀貨。表面に「石州銀文禄二卯月日」と、石見銀山で1593(文禄2)年4月に造られたことを示す刻印が施されている。長さ14・9センチ、幅4・6センチ、重さ201・6グラム。購入価格は1397万円で、完全品は国内で5点程度しか確認されていない。

 御公用丁銀は1564(永禄7)年-99(慶長4)年ごろに鋳造され、当時、石見銀山を管理していた毛利家が、朝廷や室町幕府に献上したとされる。表面に「御公用」の刻印があり、長さ15・3センチ、幅4・6センチ、重さ164・3グラム。1029万円で購入した。

 丁銀2枚は、10日の午後3時20分から同40分までと、午後4時半から同50分までの2回、あすてらすホールで展示。7月から出雲市大社町の県立古代出雲歴史博物館で開かれる「石見銀山展」に先駆けての公開となる。

2007年2月10日 無断転載禁止