石見銀山遺跡 案内棟整備間に合わず

 今夏の世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡の拠点施設・ガイダンス棟の整備が、七月二日と見込まれる登録決定時に間に合わない見通しが十日、明らかになった。大田市が同市大田町のあすてらすで開いたシンポジウム「ここまでわかった石見銀山」で報告した。

 同市石見銀山課では、市が同市大森町の「ふれあいの森公園」に整備する同棟工事について、来訪者の増加が予想される黄金週間や登録前後に、同公園の駐車場を優先的に利用しなければならず「工期がずれざるを得ない」と説明。「七月中のオープンに向け努力したい」としている。

 来訪者に対する同遺跡のガイダンス機能は、三月二十一日にリニューアルオープンする民営の石見銀山資料館(大森町)が当面の間、担う予定。市は同館とともに、代官所跡前の駐車場や銀山公園に仮説施設を設けガイダンスに取り組むことを含めて対応する。

 拠点施設は当初、一棟構造を予定したが、遺産登録に間に合わせる目的で昨年六月、ガイダンス棟と展示棟、収蔵・体験棟の三棟構造に変更。まず、ガイダンス棟の完成を急いだ。

 ガイダンス棟は、木造瓦ぶき平屋建てで、七百六十三平方メートル。来訪者に遺跡の全体像や世界遺産としての価値を映像と立体模型などにより説明。遺跡各地への地理案内や交通アクセスを示す。

 展示棟と収蔵・体験棟は来年四月に開館する予定。総事業費は十一億円。

2007年2月11日 無断転載禁止