広島-大田直行バス 3月から運行開始

 今夏の石見銀山遺跡の世界遺産登録に向け、石見交通は三月十六日から、広島市と大田市を結ぶ直行バスを運行する。登録に伴う観光客の増加を予測、銀山への来訪者が多い広島方面からの需要拡大を見込む。同区間は中国ジェイアールバスが二〇〇五年六月に路線を廃止した経緯があり、生活交通の復活は沿線自治体と住民にも朗報となる。

 計画では、直行便はJR広島駅新幹線口とJR大田市駅前を結び、一日二往復する。三月十六日から四月十五日までは臨時便とし、四月十六日から乗り合いバスとして正式運行。広島発の初便は午前十時に同新幹線口を出発し、午後零時半に大田市大森町の代官所跡前に到着する。料金は同新幹線口-JR大田市駅前区間で三千三百円。

 同区間では、中国ジェイアールバスの路線廃止を受け、大田市などが石見交通に運行を要請。石見交通の関連会社のイワミツアーが〇五年八月から、盆と年末年始に帰省客を対象に臨時便を走らせてきた。三月以降、市などが要望してきた通年運行が実現する。

 石見交通大田営業所の山根誠二運行係長は「広島をはじめ、東京や大阪の人々にもアクセスを便利にして石見銀山を訪れてもらえれば」と意欲を示す。

 竹腰創一大田市長は「石見銀山の来訪者は広島方面からが多く、ありがたい。観光とともに経済や市民生活の面でも利便性が高まる」と歓迎。

 樋口忠三川本町長は「広島への通院や、帰省など、川本町でも路線バスへのニーズは大きい。沿線市町の首長で要望していただけに、石見交通の定期運行決定を非常に喜んでいる」と話した。

2007年3月4日 無断転載禁止