石見銀山資料館が21日リニューアルオープン

内部を全面的に改修し、展示内容を充実させた石見銀山資料館=大田市大森町
 今夏の石見銀山遺跡の世界遺産登録に備え、大田市大森町の石見銀山資料館が二十一日、リニューアルオープンする。十六世紀の欧州で石見銀山の存在が知られていたことを示す古地図など、展示内容を充実した。同日からは、同市三瓶町の島根県立三瓶自然館サヒメルで石見銀山展も開催。新資料を公開する。

 同資料館は、明治期建設の旧邇摩郡役所の木造建物を活用し、同町の民間組織が運営。老朽化が進んだ上、大田市が整備する拠点施設ガイダンス棟の完成が世界遺産登録時に間に合わず、代替的な総合案内機能を担うため、内部を改修した。

 リニューアルオープン後は、戦国後期から、世界的にも珍しい大量の自然銀を含む福石鉱床を利用し、産業化した歴史や、世界遺産としての価値を紹介する。五室の展示室に、銀鉱石など、三百点を展示する。

 同資料館の中村俊郎理事長が所蔵する石見銀山絵巻や佐渡金銀山絵巻、国内の鉱山で石見銀山一カ所だけが記された欧州製の古地図「テイセラ日本図」(一五九五年制作)など、新たな公開資料も含まれる。

 一方、三瓶自然館の石見銀山展は六月四日まで。同遺跡の鉱山技術と自然を中心にひもとく。

 展示品は、九州大学所蔵の福石の銀鉱石や灰吹銀など、三十点。石見銀山が大航海時代、世界的な大銀山として世界へ与えた影響や、精錬の仕組みなどの銀にまつわる科学を解説する。

 五月十日までは、昨年、宮城県図書館で保管されているのが見つかり、戦国末期に栄えた石見銀山や石見西部の銀山の様子を描いた「石見国図」も、島根県内で初公開。石見銀山の中枢・仙ノ山本谷地区の各坑道の位置関係を立体的に初解析したデータも公表する。

2007年3月17日 無断転載禁止