石見銀山遺跡の来訪者を制限へ

 今夏の石見銀山遺跡の世界遺産登録を控え、地元・大田市は31日、増加を見込む観光客の利便性確保と、遺跡、住民生活の保護を両立するため、1日最大2000人の目安を設け、来訪者を制限する方針を示した。大型バスの予約制導入や路線バスの活用などが柱。4月28日に開始する。

 同日、大田市大森町の町並み交流センターであった、同遺跡の保存・活用策や受け入れ態勢を官民一体で考える石見銀山協働会議の全体会で、市石見銀山課の担当者が同町自治会協議会の議論を踏まえて報告した。

 具体的には、拠点施設の建設が進む同町のふれあいの森公園内に400台分の駐車場を設けて、観光客を誘導。そこからは路線バスを利用し、観光してもらう。

 さらに、大型観光バスによる来訪は予約制とし、上限を1日20台程度に設定。とともに、龍源寺間歩などがある銀山公園から南側は、大型車両の乗り入れを禁止する。

 会合では、遺跡保全などに活用するため、創設を予定しながら、在り方が未定の「石見銀山協働基金」についても論議。

 出席した市民からは、市が販売する有料ゴミ袋代の一部を基金に充てる案が出され、不足する案内看板の充実やガイド養成、清掃活動への利用を説く意見もあった。

 全体会には、受け入れや情報発信など、4分科会に属する市民、県、市関係者ら50人が参加。午前中には、ふれあいの森公園などを視察した。

2007年3月31日 無断転載禁止