松江高専生が銀山ロボ開発

石見銀山の間歩内を撮影するロボットの開発に打ち込む松江高専のメンバー
 松江高専の学生五人が、今夏の世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡の、間歩(まぶ)内を撮影するロボット作りに挑戦している。しまね産業振興財団が委託した人材育成事業の一環。学生らは「ロボットを完成させて、(調査に協力し)歴史上の大発見につながれば」と意気込んでいる。

 石見銀山には、約六百の間歩があるが、狭かったり、壁面崩落の危険があり、立ち入り禁止となっているため実体解明が困難。間歩内の動画が撮影できれば、新たな研究資料や情報発信のツールとして活用することができる。

 そこで同財団が課題解決と人材育成、新技術の産業へ波及の可能性などを探るため、県教委や大田市と協力して、ロボットの製作を同高専に委託。遺跡保全に配慮した上で、間歩内を撮影する技術開発がスタートした。

 ロボコン優勝などの実績がある同高専は、プロジェクト名を「縁(えにし)」と銘打ち二月末から製作に着手。これまでに廃品を使ってカメラを載せる全長九十センチの戦車タイプなど八体を作り、間歩内を撮影した。

 「村上立坑」では電動ウインチでカメラを降ろし、底で横穴と体長十センチのカエルの撮影に成功。一方、「第一号間歩」は、戦車タイプのロボットが進入したが、はい上がることが出来なかった。

 学生らは試作をかさねて課題をクリアし、世界遺産登録が決まる夏までに完成させる予定。メンバーの来海明徳さん(19)は「遺跡内という未知の世界へのチャレンジでやりがいがある」と製作に打ち込んでいる。

2007年4月19日 無断転載禁止