銀山観光の宿泊拠点に 「さひめ野」オープン

くす玉を割って開館を祝う松乃家の松尾二郎会長(右)と竹腰創一大田市長=大田市三瓶町
 大田市三瓶町の旧「かんぽの宿三瓶」を引き継いだ旅館「四季の宿・さひめ野」(松尾瑞恵社長)の開館記念式典が25日あった。国立公園・三瓶山と、今夏の世界遺産登録を控えた石見銀山遺跡を持つ大田市の宿泊拠点施設として期待される。

 式典では、神事の後、施設を購入して経営にあたる松乃家の松尾二郎会長(80)が「浮布の池の湖畔で生まれ育ち、三瓶が気になっていた。オープンでき心からうれしく、期待に沿うよう頑張りたい」とあいさつ。

 竹腰創一市長が「開館はこの上ない喜び。石見銀山遺跡の受け入れ態勢整備が急がれ、三瓶の新たな観光の幕開けにつながる」と祝辞を述べ、松尾会長と市長らがテープカットとくす玉を割ってオープンを祝った。

 同旅館は、かんぽの宿の施設の空調や土産店などを改装し、36の客室を備え宿泊定員は130人。2年後に客室を30に減らして部屋を広くし、浴室も改装する。

 同社は、岡山県真庭市の湯原温泉と萩市で旅館3館を経営しており、双方の中間地点に当たる三瓶に進出を決めた。

 今後、同社が手がける観光バス事業で、湯原温泉と三瓶、三瓶と萩市をそれぞれ結ぶ周遊コースを組んで、団塊の世代を中心に誘客。培ったノウハウによるきめ細かいサービス展開が期待される。

2007年4月27日 無断転載禁止