石見銀山で受け入れ態勢始動

石見銀山遺跡を散策した後、路線バスで石見銀山駐車場に戻った観光客ら=大田市大森町
 今夏の世界遺産登録を目指す大田市大森町の石見銀山遺跡で、黄金週間初日の28日、パークアンドライドと交通規制を組み合わて観光客を受け入れる「石見銀山方式」の態勢が始動。広島や九州などから約2000人が訪れ、観光坑道の龍源寺間歩などを散策し大きな混乱はなかった。

 銀山方式は遺跡と住民生活を保全しながら、観光客の利便性を図る狙いで、官民が協働し1年がかりで練り上げた。

 初日は、市職員や地元住民ら50人で対応。観光客の車両を同町の石見銀山駐車場に誘導し、路線バスで町並みなどに移動してもらった。遺跡の全体像を示す拠点施設のガイダンス棟が建設中のため、銀山公園など3個所に観光案内所を設けて見どころや公開施設を説明した。

 同駐車場では用意した400台のスペースに、約200台が駐車。銀山地区では新緑の中をゆったりと散策する夫婦や若いカップルの姿が見られた。この日の龍源寺間歩の入場者は、昨年同時期の2倍近い829人となり人気の高さを示した。

 山口県下松市から初めて訪れた無職の塩津祥有さん(68)は「パークアンドライドはやむを得ないと思う。テレビで見るより本物の町並みが良く、住民が保存に努力していることが分かった」と話した。

2007年4月28日 無断転載禁止