石見銀山遺跡の観光客が過去最高8000人

大森町の町並み保存地区を散策する観光客ら=大田市大森町
 今夏の世界遺産登録を目指す大田市の石見銀山遺跡の観光客が4日、1日当たりで過去最高の8000人に達した。官民挙げて受け入れに工夫を凝らしたが、ゴールデンウイーク後半の2日目とあって、ピーク時にパークアンドライド方式をとる駐車場の不足も発生。今後、反省点を踏まえ、受け入れ態勢をさらに練り上げる。

 同方式の拠点となる大森町の石見銀山駐車場に準備した400台分は午前10時半に早くも満車。約4時間半続き、午後1時ごろには約60台の駐車待ちの列ができ、1時間半待つ人も出た。

 このため、市などは県道脇の避難所など4個所のスペースを提供して対応。町並みと唯一公開している龍源寺間歩を巡る3つのモデルコースを用意し、大森町自治会協議会役員が、バスに乗って移動する観光客に、3コースに人が分散するよう誘導した。

龍源寺間歩の入口で説明板に見入る観光客ら=大田市大森町
 それでも、銀山公園前では、龍源寺間歩行きのバスが満員で乗れない観光客が20-30人発生。石見銀山ガイドの会の会員が、後続バスを待つ人に遺跡の歴史や価値をガイドするなどして対応したが、観光客からは「パークアンドライドは町並みに車が入らないから歩きやすくて良いが、後はバスの便数を増やし待ち時間を減らしてほしい」(呉市の男性)との要望も聞かれた。

 市と同協議会は、1日当たりの観光客の受け入れ目安を2000人と設定して駐車場を準備。同日は4回転させるフル回転となり、課題を受けて大田市販売流通課の和田亮課長(51)は「遺跡や暮らしを保護しつつ、観光客の受け入れと調和を図るため、より良い態勢を探りたい」と語った。

2007年5月4日 無断転載禁止