溝口知事が世界遺産「登録目指す」

 溝口善兵衛島根県知事が16日、政府が世界遺産登録に推薦した大田市の石見銀山遺跡を、国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録延期の評価を行ったことで、「過去の例をみても登録延期のレベルから登録に至った例はある。懸命に対応し、理解を得られる可能性は相当ある」と述べ、島根県として、あくまで来月末の世界遺産委員会で「登録」を目指す考えを表明した。

 塩崎恭久官房長官が14日、政府として登録に努力を続ける考えを表明。文化庁と県教委、大田市がイコモスへの反論書の作成など実務的な作業を担い、外務省や島根県が一体となって「ロビー活動」を展開する。

 溝口知事は定例会見で、登録には「委員会を構成する21カ国の関係者に、石見銀山の文化的、普遍的価値を理解してもらうことが重要」と強調。

 事前準備として、世界遺産登録を所管するユネスコ日本代表部の近藤誠一全権大使、外務省の担当部長を今月末、石見銀山に招へいし、現地で石見銀山遺産の価値について理解を深めてもらい、各国への働きかけを要請する。

 各国代表の理解を得るため、県職員らをパリに派遣し、委員各国の文化関係の専門家と接触し、理解を求め、外交、学術の両面から登録実現を目指す体制を整える。

 東京の文化庁では同日午後、県と大田市の石見銀山担当者が、イコモスの評価結果公表後初めて協議。指摘事項の詳細な分析や反論書の作成などを協議したとみられる。

2007年5月16日 無断転載禁止