登録へ全力で努力 大田市議会が声明決議

石見銀山遺跡の世界遺産登録へ向け、全力で努力する声明を決議した大田市議会の全員協議会=大田市大田町、市役所
 世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)から「登録延期」の勧告を受けたことに対し、地元の大田市議会は十六日の全員協議会で、登録へ全力で努力を重ねるとした声明を決議した。

 声明では、厳しい勧告を「意外であり、誠に残念」と受け止めた。

 その上で、同遺跡の世界史における普遍的価値は「揺るぎない」と強調。市議会として「すべての大田市民とさらなる連携を築き、共にまい進し、世界遺産登録に向け、全力で努力を重ねることを決意する」と宣言した。

 市議会のホームページに掲載し、市民に周知を図るという。

 決議に先立ち、蓮花正晴副市長は経過を報告した後、「市民に大きな落胆があっただろうが、まちづくりの方向性が揺らぐことはない」と力説。

 今月末の市広報で、市民にも今回の勧告を説明するとともに、おひざ元の大森町の町民集会に出向き、住民との「協働」を深める姿勢を示した。

 市議からは「立ち止まって、従来の取り組みが市民全体のものになっているか、見つめ直すことが必要」との指摘や、登録への機運低下を懸念し、市民との情報共有を求める声が上がった。

2007年5月17日 無断転載禁止