石見銀山の地元・大森で住民集会

蓮花正晴副市長(右)から石見銀山遺跡の世界遺産登録を目指す方針を聞く町民=大田市大森町、町並み交流センター
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から世界遺産の登録延期勧告を受けた石見銀山遺跡について、大田市の蓮花正晴副市長が十九日夜、同市大森町の町並み交流センターであった大森町民集会で、国、島根県と連携し引き続き全力で遺産登録に取り組む方針を説明した。

 町民六十人が参加した集会では、同町自治会協議会の高場稔会長が今夏の登録に向け「町民が力を落とさず、来訪者を笑顔で迎えてほしい」と要望。

 蓮花副市長は、国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告を「意外で誠に残念」と疑問視。登録の可否は六月末からのユネスコ世界遺産委員会で正式決定されるとし「世界でオンリーワンの貴重な遺跡を守り伝え、地域活性化につなげる取り組みは変わらず、世界遺産目指し行動を起こす」と強調し住民の支援を求めた。

 世界遺産としての価値について同市教委の大国晴雄教育部長は「文化庁も県も市も自信と確信を持っている」と、あらためて強調した。住民からは「非常に残念と言う人が多い。ぜひ登録に全力でまい進してほしい」との意見が出された。

 同市は十八日から二十日まで、有線放送を通じ、「(世界遺産登録に)今こそ地域一丸となって取り組まねばならない」とする竹腰創一市長のメッセージを流した。三十一日付の広報でもイコモス勧告に対する対応などを市民に説明する。

2007年5月20日 無断転載禁止