石見銀山天領太鼓が登録祈り勇壮な音色

石見銀山の歴史と物語を表現した創作太鼓を勇壮に演奏する石見銀山天領太鼓のメンバーたち=大田市大田町、大田市民会館
 世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡をテーマに、地元の石見銀山天領太鼓のメンバーが新たな楽曲を創作し二十日、大田市大田町の大田市民会館で開催した二十周年記念公演で披露した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が出した同遺跡の登録延期勧告に対し、メンバーは登録実現を祈り、邪気を振り払うように勇壮な和太鼓の響きをとどろかせた。

 石見銀山天領太鼓は一九八六年八月、大田市民の祭り「天領さん」に合わせ、地域活性化を目指し大田商工会議所青年部のメンバーを中心に結成。教員や会社員、主婦ら男女十一人が活動する。昨年が二十周年だったが、今夏の同遺跡の世界遺産登録を祝うため、記念公演をこの日に設定した。

 メンバーは四月、戦国後期から銀が採掘された同市大森町の仙ノ山本谷地区に登って創作イメージを高め、楽曲づくりに挑戦。全十曲からなる「龍が導きし輝く歴史」を作り上げた。

 記念公演では、銀の象徴とされる龍をイメージして石見銀山の発見を表現した「龍声」や、坑道の闇の中で人々が岩崩れやわき水と戦った「きずな」、仙ノ山山頂付近の鉱山町・石銀(いしがね)の繁栄をアレンジした「天空の都」などを、メンバーが息のあったばちさばきで演奏。二百人の聴衆を魅了した。

 同太鼓の近藤尚良代表(49)は「石見銀山は世界遺産にふさわしい価値があると信じている」と強調し、「創作活動を通じて、遺跡を残し大切にし広く知ってもらおうという思いが強まった。銀山の真の素晴らしさを胸を張ってアピールしたい」と意欲を示した。

2007年5月20日 無断転載禁止